なんだか今まで観た小津作品とは違う感じ。って『お茶漬の味』の時も同じ事思ったけど。そもそもラブシーンを撮らない事で有名だったんじゃないの？小津さんは。キスシーンはラブシーンとは言わない？あ、そう。それにしたって私にとってはかなりセンセーショナルな作品でした。ラブシーンがあるんだもの！（私にとってはキスシーンもラブシーンの一つだ！）

もうお嬢さん方お二人が鬱陶しいのなんのって！女って本当じゃまくさいよね〜。ごめんねー。本当じゃまくさいと思う。見ててイライラしっぱなし！でも悪いの男なんだけどね！！！『晩春』観て出直して来い、杉山め…！

この作品で驚いたのは、現代と何も変わっていないこの社会のしくみ。こんな話、今もどっかでリアルに紡がれているよ！とすら思えるストーリー。今も昔も世知辛いんだね。サラリーマンの世界は。

でもそれより何より、なんでもないシーン（確か会社の廊下だったと思う）で突然カメラが動いた事が一番びっくりした。あのズーミングは一体何だったんだろう。固定カメラが突然動き出すとビックリして何があったのかと本当ドキドキした。アレ、本当に何だったんだろう。意味ないのかな。

----------

08.11.21　記