[コメント] インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国(2008/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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先行上映だったのですが、意外に人が少なくてビックリでした。しかもかなり平均年齢が高い。自分が平均年齢以下になるほどご年配の方が多かったのが印象的です。あー、このシリーズは彼らにとって青春映画だったんだろうなって思ってみたり、前に座っているご夫妻を見て、若き日にデートで観たシリーズなのかな?と思ってみたり、それだけで目頭が熱くなってしまった私です。
それで気になったので携帯で(当然上映前ですが)『レイダース』が何年の作品なのか調べてみたら、1981年作品。『レイダース』から27年が経つ!!!スゴイ!(ちなみに横に座ってるインディ・ジョーンズ大好きの彼氏が「僕まだ生まれてない…」と呟いて二度ビックリ)
今、共にこの作品を観ようとしている彼らにとって、このシリーズはどんな思い入れのある映画なんだろう。そう思うと、非常に羨ましく感じると共に、ジェラシーすら感じてしまいました(私たち世代にとっては、20年後、60歳を過ぎたジャック・スパロウが帰ってくる、みたいな感じなんでしょうかね)。映画と共に若き日の思い出が蘇ってくる事でしょう…!映画の醍醐味だ!素晴らしい!
・・・映画の感想じゃない。
作品としては非常に楽しめました。有無を言わさず楽しい。上記のような感傷に浸る間もなく、スピード感溢れるアクションに心奪われました。本当にアトラクション映画の金字塔だと思います。
そして随分とおじいちゃんになってしまったハリソン・フォードは、ありえない程かっこいい。鳥の巣を彷彿とさせるまばらになった白髪すらかっこいい。そしてマリオンと再会した時のあの笑顔!!!!!!どんだけキュートなのこのオヤジ!こんなに笑顔の可愛い人だったっけ?
極めつけは、衰えを感じさせない肉弾戦。蟻の大群が取り囲むリングでの殴り合いシーンは非常に見ごたえがありました。
映像も、なんだろ。恐らくもっとド派手にする事は可能だったハズ。CG使いまくって宙に浮かぶ船やクリスタルスカルの生身バージョンの造形など、色んなものをもっと見ごたえのある映像にする事は出来たハズ。でも私にはあえてそれをしなかったように思えました。80年代を代表するシリーズとして、80年代らしさを全うしようとする彼らのこだわりだと思えました。だから今観ると物足りなさを感じるのは確かですが、私は彼らのこだわりがとっても嬉しかったです。そしてこのシリーズをリアルで観てきた彼らにとっても、それは嬉しいこだわりだったのではないでしょうか?
また、ラストで風に吹かれて教会に入ってきたフェドーラ帽をジュニアが被ろうとした時、まさか…!と思った私ですが、それをアッサリ奪い返ししっかり被ったインディに、まだまだ現役だ俺は。っていう力強さを感じ、思わずニヒっと笑ってしまいました。終わり方としても最高にかっこよかった。
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08.06.16 記
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