武蔵のキャラ的には2作目をさらに落ち着かせ、もはや燻し銀の域。しかし今回の三船敏郎は若干出番も少なく（出演者のクレジットも鶴田浩二さんと並んでいたので、ダブル主演という事になるのかな？）突出した演技を見せてもらえなかった事が残念。そして最初は可愛いと思っていたお通さんも、3作目ともなるとその性格が鬱陶しくすら感じました。それでも武蔵に「嫁なら対決に行く夫をしっかり送り出すものだ」と言われた途端、キリっとしたのは良かったな。3作通してへにゃ〜としたお通さんだったけど、最後はキリっと引き締まってました。たけぞーにあんな粋なプロポーズされたらそりゃキリっともするわな。てかクッソー!!!（単なる嫉妬）

それから、巌流島での小次郎との対決シーンはちょっと好きでした。武蔵が来たと分かった時の小次郎の顔が誰よりも乙女だった事が素晴らしい。この有名な巌流島の戦いについて、私は何も知らないんですが、小次郎が順光という不運に泣いた敗北っていう設定が、小次郎を立てている感じで（そして武蔵を貶めてもおらず）なんだか良かった。･･･女的な甘っちょろい考えかな？

3作通して、やっぱり1作目が最も勢いがあったし、映画として面白かったです。これ観終わった時、本当に1作目が愛しくなってしまって、思わず1作目再生しちゃいましたから。（やっぱたけぞー最強！）それからテーマソングも印象深い。気がつくと口ずさみながら洗濯とかしていて、自分でもビックリです。

若干食べすぎ感の否めないシリーズ作でしたが、食いしん坊の私はとても美味しくたいらげてしまいました。ご馳走様でした。最後にもう一回言わせて下さい。三船たけぞー、最高！

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08.06.10　記