ちょっと待って・・・これは凄い！！1940年（昭和15年）の作品とか言われてもアンタ…！って感じなんですが。そもそも私はディズニーはそんなに好きでもないし、今までの作品もほとんど見てません。でもその特徴のあるしなやかな動きや、神懸り的表情など、それだけでディズニーと分かる個性は、映画を観ずとも分かります。そんなディズニーの個性が、この時代にすでに確立されていて、しかもそれが60年、70年経っても全く形を変えていないところが凄い。この当時すでにディズニーの個性は出来上がっており、それは今も手を加える必要がないほどに完璧なんだという事なんでしょう。

そしてそんな強烈な個性で、これまた不朽の音楽を尚も輝かしく再生させる。しかもそんな名クラッシックを明らかに喰っているんだからすごい。耳なじみのある数々の名曲が、もはや後付けにすら思えてくるんだもの。なんなんだ！と。もう本当に化け物かと。

そして蛇足ではありますが。オーケストラのシルエットが単色の光を当てられて浮かび上がるなんて手法を見ていると、おわー！これが市川崑の原点なんだ！とか思ってしまいました。

----------

08.08.05　記