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[コメント] ハワイ・ミッドウェイ大海空戦 太平洋の嵐(1960/日)

いつもの絶妙なバランスが、今作は若干感傷的な方向に傾いてしまっている気がします。
づん

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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単刀直入に言って、バランスが悪いと感じました。松林監督は戦争映画にうまく女性を絡め、女性の視点からも男性の視点からも戦争というものを見つめる事が出来る作品を多く作っている方だと私は思っていて、今作ももちろんそれに当てはまる作品だとは思うのですが、どちらかと言うと今作は少し感傷的な方向に傾いてしまっている印象があります。

いつもの、戦争に対する"怒り"と"悲しみ"の絶妙なバランスが、今作では"悲しみ"に寄りすぎている感じがします。特に空母が沈没した後、司令官と艦長が亡霊となって嘆く台詞などはちょっとした違和感を感じでしまいました(良いシーンではるとは思うんですが)。

戦争そのものに対する憎しみとか怒りといった感情があまり顕われておらず、結果、バランスの悪さを感じてしまったのだと思います。

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09.10.14記(09.09.26DVD鑑賞)

(評価:★3)

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