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[コメント] ミリオンダラー・ホテル(2000/独=米)

不思議な事にラストシーンで思いっきり醒めてしまいました。
kaki

あきらかに余談ですが僕が高校1年の頃、U2はまだブレイク前夜でアイルランドから出てきた骨太の魂のあるニューウエイブ(と当時は呼ばれていた)バンドという扱いでよくEcho&The Bunnymenなんかと比較されていました。その後U2は他のバンドを尻目にどんどんヒットを飛ばしビックバンドとなっていき個人的には売れたあとのU2の曲の中にも好きな曲はあったしそんなに変わったかなあなんて思っていましたがメディアでは魂を売ったとか商業音楽に走ったとか散々に言われたりしていました。ボノはそんな批判には全く耳を貸していない様子でなんだか熱いコメントをよくインタビューで語っていて「この人はそうとう純朴(単純?)な人物かでなきゃかなりの確信犯だな」なんて思ってました。

この映画の話なんですがボノがずっと暖めていたストーリーってとこが観る気を失せさせる要因で中々手が出せなかったんですけどミラ・ジョヴォヴィッチ出てるし気にはなってた映画でした。で実際観てみてU2の歌がちょっと鼻につくもののリアリティのなさもそれ程気にはならずミラも美しかったので予想以上におもしろく観れました。でも何故だかラストシーンで一気に醒めてしまった。オープニングですでにラストに起こることを語ってしまう演出が単に合わなかったというのももしかしたらあるのかもしれないけどやはりそれよりもボノのインタビューで感じたようなどこかうさんくささの漂う純朴さを感じたからだと思う。この純朴さが本物か確信的なものかは関係なくって、純朴というもの自体に何だか引いてしまいました。 あとキャラの変わってしまったヴェンダースが撮ったてことも何かうさんくささを助長したような...。

(評価:★3)

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