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[コメント] 第9地区(2009/米=ニュージーランド)

評判通りの怒濤の展開。ノンストップで2時間ばかり展開する演出力は特筆に値する.だが、
ぱーこ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







手ぶれカメラの画面は臨場感あふれているが,過去の映像という外枠があるので画面との距離感が生じる。さらにナレーターの解説がじゃま。あれだけ説明抜きで事実を提示して行くスタイルをとりながら、結局は済んでしまった過去というくくりが感情移入を妨げる。

物語はエイリアンに変質していく地球人の話でこの設定に新しさはない。その表現が卓越しているだけにラストはいささか肩透かしなありがちの終わり方で残念だった。近来まれに見る緊迫感の持続するSFであることは間違いない.この展開にインセプションの夢の構造のようなストーリー展開と2001年宇宙の旅のようなテーマ性があれば☆5ついけた。この監督には期待しよう.

(評価:★4)

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