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[コメント] 告白(2010/日)

圧倒的な描写力のクライムファンタジー。
ぱーこ

推理小説では殺人は推理のための道具に過ぎない。この映画においても、命のテーマはやはりトリッキーな筋立ての道具に思える。復讐の主題は役者を引き立たせる道具だてなのと同様であろう。現実の世情を扱っているようでいて、この中学1年生もおとぎ話の住民と思える。それら道具を使って何を表現するか。これは映画としかいいようがない。効果音楽がなにより映画的。巧妙にカットバックする画面が映画的。いくつかはテーマを説明するような場面(松たか子の教壇からの話や殺人の動機らしい感情)もあるが、結局のところこれは持続する緊張感を楽しむ映画である。現実的なツッコミは不用であろう。十分楽しめた。

(評価:★4)

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