女医が不自然。医療場面の周到緻密な描写、 検事とのやりとり、小道具大道具の再現の正確さ（と思わせる描写）待っている時間と回想シーンの時間の同期生など相変わらずの周防監督だが、東大医学部卒のこの主人公が納得できない。不倫している同僚の医師も為にする設定。でこれが患者に入れ込んで尊属殺人をする。kiona氏も指摘されていたが、患者殺して子守唄を歌う感傷性は勘弁してほしい。役所広司もあれだけ車内で告白依頼するなら、遺書をきちんと書くだろう。私の同僚にとっくに医療行為の限界がきたら早く殺してくれ、と遺書を書いて毎年署名を新たにしている人がいる。私も妻とそう話し合っている。まだ文書にしていないけど。現実はその程度の人がいるのだから、この映画に説得力はない。最後のテロップでまとめるやり方も通俗的。あのテロップで示したところを映画にしてほしかった。