[コメント] アメリ(2001/仏)
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1分間に17200回(だったっけ)羽を振動させる虫がモンマルトルの鋪道でつぶされるところから始まって、絵が色が言葉が音がもうイメージの奔放な大洪水。圧倒的な情報量でたたみかける語り口絶妙。これはやられるわ。ゾクゾク鳥肌立ってきちゃう。少し毒を含んだ笑いとアメリのキュートさにダウンは必至。映像職人ジュネの手練手管を堪能するしかない。フランスだね、間違いなくこれは。
言いたいことはコメンターの皆様がほとんど言ってくれました。いちいち納得。私はそれでも許しちゃう派。告白すると、少女時代のエピソードからずっとミゼラブルさんのことを感じていました。他の人から見たら全然違うかも知れないし、ご本人にしてもちょっぴり迷惑かも知れない。でも私の中では、アメリは彼女だな。
12:30始まりに11:50到着。階段の一番上で待っていたら、その前の回が終わった人たちが出てくる。なんとなくみんな静かで、ちょっと浮かない感じもしている。あれ、それほど面白くないのかも、、、と思う。でも私の後ろにはズラッと行列が出来ていて、外まであふれている。中に入るともう8割の入りで若い女性が圧倒的に多い。
見終わった後、私もなんだか浮かない感じ。最後が2ケツを手ぶれカメラのアップじゃ、ちょっと不満。十分幸せそうだったけど。結局私の中に残っているのは、チャーミングなアメリの感じとフランス語の発音だった。
GOとかムーラン・ルージュとか、始まりから怒濤の大奔流という最近の秀作の中で1,2なのは間違いない。
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