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動物園のクマさんのコメント: 更新順

★3希望のかなた(2017/フィンランド)いい映画だった。主張も伝わったし、共感しない訳ではない。でも、インパクトが薄い。色彩も構図も動きも驚きが少ない。物足りない。無愛想が弱い。その代表であるオウティネンでさえ体温がある。みんなに見てもらいたいので、映画館が満員だったことが救い。[投票]
★4裸足の伯爵夫人(1954/米)踊り子を見せることなく、それを観る男、女、子供を次々に舐める冒頭の演出。踊り子が人の心にもたらすインパクトと覗き見られるかのように人々の心の襞を写し取るカメラ。映画を観る喜び! [review][投票(2)]
★5たそがれの女心(1953/仏)いくつかの舞踏会を跨ぎ踊る二人を舐るように追い、階段や衝立を絶妙に辿るカメラは、もはや流麗ではない、目眩く、だ。この時代にこの映画を撮るオフュルスの神経に驚くが、、、、 [review][投票(2)]
★4ローラ殺人事件(1944/米)後半になりジーン・ティアニーのおでこと半眼ぽい目とぷっくりした唇に、ストーリー以上に振り回される。取調室、ジュディス・アンダーソンとのドレッサー前、やりすぎ気味の造形的な光と影など、あざといと分かっていても、やられてしまう。それもまた良し![投票(1)]
★5グリード(1925/米)駅近い汚い海の堤防によいしょと腰をかけた二人を待っていたかのように豪雨が襲い女は走り去り男はガッツポーズ。職を探せと押し出した夫を斜め上から階段越しに見下ろす妻を見上げるカメラ。犬に噛まれるから入れない窓越しの妻。あやめた夫の長い影。不気味な緊張感は他にない。凄い。[投票(2)]
★2アラビアのロレンス(1962/米)青い空、白い砂、赤い岩。設計された美しい画面作りと、考え抜かれた名優たちの熱演。ここはこの音楽だろう、と思うようなぴったりな配曲。そうか、だからこの映画には感動できないんだ。[投票]
★4この世界の片隅に(2016/日)突然は毎日の普通の中で現れ、突然が普通になる普通の繰り返し。 号泣にならなくって本当にほっとした。バリアフリーを求める映画館で観てよかった。 [review][投票(3)]
★4ラ・ラ・ランド(2016/米)バンドワゴン』や『殺しの烙印』や『シェルブールの雨傘』を思い出させてくれて楽しいこと極まりないんだけど、目新しさや驚きは別にない。この監督さんには、アステアや清順は驚きなんだろうな。本物のミュージカルを観たいと思わせてくれただけでも映画館に来てよかった。 [review][投票]
★4二十四の瞳(1954/日)バスを追う子供達のシーンなどなど、号泣ではなく、ひくひくと泣かせるところが、2度と観たいとは思わないけれど、記憶に残る理由かな。映画的な興奮はないんですけどね。[投票]
★5父ありき(1942/日)佐分利信の膝まで収めた病室、次の間を手前に配し向かいの旅館まで捉えた旅館、紡績工場、、、スタンダードサイズ、縦の構図の至高。見上げるような佐野周二の背中、規則正しく繰り返し投げ入れられる釣竿、、、周吉のセリフのように [review][投票(2)]
★5秋日和(1960/日)小津は四番バッターは杉村春子岡田茉莉子は一番バッター、と言ったそうだが、まさにアプレゲールな一番バッターらしい彼女。寿司屋、アパート、丸の内、うなぎや、高橋とよの店、バー、ゴルフショップなど、美術品。[投票]
★3バベットの晩餐会(1987/デンマーク)ユトランドの枯れた風景と、姉妹の慎ましさ。そして、何より、ステファーヌ・オードランがそこにいることがもたらす潤い。彼女はやっぱり、年を重ねてもシャブロル作品での彼女だ。[投票]
★4ル・アーヴルの靴みがき(2011/フィンランド=仏=独)コンテナの扉を開け、酒場のドアに鍵を締め、洋服ダンスの戸を開け、妻は「待って」とドアを開けようとする夫を止め、刑事は船底の扉を開けて締める。いつもの青と赤、顔に加え、足と扉の映画になった。女性がみんな美しい。[投票(2)]
★5河(1951/米=仏=インド)娘は恋に恋し、男は失ったものに拘り、子供は好奇心そのままに夢中になる。船は川面を滑り、花は咲き、娘は水を浴び、人は歌い踊り、午睡に耽る。そして、命が生まれ、失われ、河は流れ、一日は終わり、始まる。ルノワールだ![投票(2)]
★5忘れじの面影(1948/米)カメラは行き交うカップルを揺れるように渡り歩き、そして階段を登りながら、彼の噂話と階下の彼の姿を捉える。すべての偶然は計算されていると言う彼女の言葉、そしてこの映画そのものの。何と素晴らしいウィーンオペラ座の場面。ブラボー![投票(1)]
★4街のあかり(2006/フィンランド=独=仏)刑務所とは全く異なる、この愛想の無い日常。塀の外は無愛想の中にオレンジと赤があるだけ。顔をまともに見ることの緊張、と強いられた現実の無愛想に囲まれたカウリスマキの世界は、時々帰りたくなる暖かさがある。音楽のセンスも光る。[投票(2)]
★4グラン・トリノ(2008/米)許されざる者』や『ペイルライダー』で現われた幽霊は、今回は生身だった。生身であったことにやはり違和感が拭えない。どうしちゃったんだろう、作家としての終末が匂い、物悲しい。[投票]
★4ひとりぼっちの青春(1969/米)ほんとに救われないラスト。無意味なことに躍起になる、それを見て無意味に喜ぶ、共に人間。希望はあって欲しいと信じていた時代。今は誰もそんなことさえ信じない。本当は救われるラストかもしれない。[投票]
★5ペイルライダー(1985/米)左手でダイナマイトを投げ、左手で止めを刺す。背中に聖痕を持つ幽霊は悪魔の手を駆使し、少女は「みんな、あなたを愛している」と叫ぶ。幽霊は走らないし、歩き、馬に乗り、突然現れ、突然消えるだけ。肅然として観るべき西部劇。[投票]
★4肉屋(1969/仏)フランスは行ったことないんだけど、クロード・シャブロルは、ヌーヴェル・ヴァーグの人たちの中でも、もっともアメリカ映画を継承していて、もっともフランスだ、と思うのは、この映画を観ても感じる雑感。息を飲むラスト。[投票]