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動物園のクマさんのコメント: 投票数順

★4The Guilty/ギルティ(2018/デンマーク)映画に騙されることはよくあるが、騙されてたと気づく快感も期待していたりする。しかし、この映画は騙すためではなく、主人公と観客が共同して状況を誤読していく不愉快な想像でできている。だから、最後は自己開示しかないんだろう。[投票(1)]
★2スポットライト 世紀のスクープ(2015/米)世紀のスクープってな副題が虚、冗談だということだろうし、追う側、追われる側、共に表に表れる劇画のような出来事は無いってことだろう、鈍色の画調がピッタリ。途中からレイチェル・マクアダムス を見るだけが楽しみになった。[投票(1)]
★5牛泥棒(1943/米)厳格な映画だ。1日の出来事を75分に濃縮させる、的確なカットの積み重ね、削ぎ落とされた台詞。完璧主義者だったらしいこの監督の省略の才は、80年の時間が経てもそう簡単には超えられていない。[投票(1)]
★4ハスラー(1961/米)エンドロールがいい。ジャッキー・グリーソンがコートを着て立ち去り、ジョージ・C・スコットが脱力のポーズで腰掛け、その横をいつものように床を掃く従業員。なんとも言えない虚無感。[投票(1)]
★3コリーニ事件(2019/独)現在と過去をガチャガチャと行き来する構成のせいでしょう、積み上がる何かに欠けている。取ってつけたラスト、もただがっかり。原作者の小説にある得体の知れない雰囲気も当然ながら、ない。フランコ・ネロとの再会は嬉しかった。[投票(1)]
★4ワーロック(1959/米)勧善懲悪、白人とインディアンの二項対立から人の内面の二項対立へと西部劇が変わっていく過渡期の、よく出来た作品。だからスカッとしないのだが、それほど重苦しくもないのは、出来過ぎのラストにも原因がありそう。[投票(1)]
★3女神の見えざる手(2016/仏=米)よくできた話だが、スピード感、小いっちゃなどんでん返しの連続は、まるでCBSの連ドラを見ている錯覚に陥った。そこに人間がいない。[投票(1)]
★4ファーゴ(1996/米)不細工な顔のバストアップと真っ白な風景の連続。なぜか気持ちがざわめかない2時間。不思議な体験。[投票(1)]
★3バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014/米)虚構渦巻く迷路のような室内と鳥が羽ばたく空という分かりやすい対比、火薬による決別というよく見た構図、のような安心できる装置があったから、不安にならず観られたが、、、、長回し(風)は観るためなのか、見せるためなのか、最後まで判然としない。[投票(1)]
★2ゴーン・ガール(2014/米)ストーリーの展開に引きずられて最後まで観られた。大きなスクリーンと大きな劇場で観る理由はなかった。演出も映像も音も要らない、映画がTV画面の大きさとリビングルームの広さに押し込められる理由が分かる典型。悲しいかな、現実。[投票(1)]
★4メッセージ(2016/米)いろいろと言いたくなることはあるが、見終わった後にぐるりぐるりとゆっくり音を立てて頭が前に後ろに回る音がしたのは確か。それは、美しい音楽と美しい宇宙船のカタチにも原因がある。今、ここ、目の前の小さな喜びを大切にしていきたい。[投票(1)]
★1空母いぶき(2019/日)俳優たちが喋れば喋るほど、メッセージがエンタメ化していく、メッセージがとっ散らかって陳腐化していくいい例。悲しいくらい知性に欠ける。世界中で戦禍に苦しむ人たちにとても見せられない。[投票(1)]
★2インターステラー(2014/米)ダンケルク』と同じように、人を撮ることが下手で、人の周りを撮ることが好きであることを吐露した作品。その正直さは買える。同好の士であるスピルバーグと製作を始めたのも頷ける。[投票(1)]
★5噂の女(1954/日)太夫と女将とその娘。どこに変わりがあるものか。リアリティを突き詰めるとシュールな絵になる典型。どんでん返しのような終盤にかすかな希望をいだかせておいて、ラストの神々しい太夫の言葉で叩きのめされる。[投票(1)]
★4地獄への道(1939/米)ジョージ・バーンズの絵作りは、襲撃シーンや逃亡シーンは古典的でありながら今見ても驚きがある。発砲の派手さ、ご都合主義的だが緊張感ある展開。俳優陣の非力さで誰にも感情移入できないが、それを補って余りある演出と撮影。[投票(1)]
★3頭上の敵機(1949/米)終盤の動かない、しゃべらないグレゴリー・ペックは、最後まで大根と揶揄された彼の最も優れた演技だったのではないか、と思わせるヘンリー・キングの演出に畏れ入った。[投票(1)]
★4グラン・プリ(1966/米)ジョン・フランケンハイマーの秀作ではなくモーリス・ジャールの秀作かと思いきや、これはソウル・バスの傑作だ。[投票(1)]
★1海街diary(2015/日)こんなにひどい桜と雨は滅多にお目にかかれない。カメラの小さい横移動、多用される斜め上の人物俯瞰、気色悪い洋上の花火、果ては「バカやろー」の叫び。やって欲しくないことをここまで連続してやってくれていると、呆気にとられる。 [review][投票(1)]
★4戦う幌馬車(1967/米)美しい画面。『ドノバン珊瑚礁』の海と青空を撮ったウィリアム・クロージアならではの色彩と構図。PANAVISIONとTechnicolorを最もうまく活用できた人だったように思います。[投票(1)]
★5めぐり逢えたら(1993/米)メグ・ライアンが好きなのだから、仕方ない。長いコートも、スタジャンも見事に似合う。デボラ・カーの愚鈍さが微塵もない。トム・ハンクスは全く魅力的じゃないから、彼女に対抗するには子供が必要だったわけだ。『打撃王』『特攻大作戦』まで出てくるし。[投票(1)]