動物園のクマさんのお気に入りコメント(1/18)
オリーブの林をぬけて(1994/イラン) | review] (ぽんしゅう) | 被災地の再訪問。生活は少し落ち着いたようだが、家も学校もまだ仮説テント。ホセイン青年が想いを寄せるタヘレとの結婚が許されない理由も“家を持っていないから”だ。そんなカップルの現実に、映画という虚構を重ねて若者の行く末、すなわち“未来”が示唆される。 [[投票(1)] |
パラダイスの夕暮れ(1986/フィンランド) | review] (寒山拾得) | 不器用な中年男女をパロディの手前で寸止めにして超然とさせる手際は見事なもので, 文句のつけようもないが小粒。もうひとつのアイディアに欠けると思う。 [[投票(1)] |
マッチ工場の少女(1990/フィンランド) | ラルジャン』のネタバレ)。 [review] (寒山拾得) | ブレッソンからどんどん脱線していく(含『[投票(6)] |
招かれざる客(1967/米) | キャサリン・ヘプバーンの造型については最大級の賛辞を贈りたい。彼女は殆どのシーンで目を潤ませている。こんな主演女優が成立している映画は空前絶後だ。彼女を見ていると私も涙が溢れてくる。 (ゑぎ) | はっきり云って映画的な演出じゃない。ご立派な登場人物達、黒人メイドの作劇臭さ等唾棄すべきだ。しかしそれでも本作の[投票(2)] |
幸福〈しあわせ〉(1965/仏) | けにろん) | 恐怖を覚える程に余りに唐突に襲い来る喪失感と瞬く間にそれが過去の出来事として忘却される様は、家族という関係の危うい本質を衝き確かにそんなものだと思わせる深遠さがある。絵のように美しい画面だが実の親子だという4人のリアリティはドキュメンタル。 ([投票(3)] |
万引き家族(2018/日) | review] (緑雨) | 悲しい話だが、もはや現実が映画の世界を超えてしまって、この映画も現実を後追いしているとしか感じられなかった。 [[投票(5)] |
歩いても 歩いても(2007/日) | リヤン) | 上手い、確かに上手い。特に台所や食事のシーンなんて半端なく上手い。脚本もまさに優れている。けれど何かあと一歩が足りない。だけど何が足りないのかが分からない。実は観ている側が「歩いても 歩いても」だったりして。 ([投票(3)] |
歩いても 歩いても(2007/日) | review] (寒山拾得) | 川端賞狙いの私小説といった趣。巧みな小ネタをいかに積み重ねるかに腐心する姿勢ばかりが目に付く。 [[投票(2)] |
歩いても 歩いても(2007/日) | 是枝裕和のアイロニカルな人間洞察と静謐なカメラの視点、考え抜かれたカッティングが結実した作品だと思う。後に『海よりもまだ深く』という、これの姉妹編のような映画を作ることから考えても、余程執着しているモチーフなのだろう。 [review] (ゑぎ) | [投票(2)] |
ラストレター(2020/日) | review] (ぱーこ) | う〜もやもやする。「姉は美人です。妹の私がいうのもへんですけど」お前の方が美人だよ、と一応突っ込んでおく。 [[投票(2)] |
わたしの叔父さん(2019/デンマーク) | review] (ゑぎ) | 物置部屋か、乱雑な部屋のカットから始まる。起床シーンや朝食シーン、農場での労働を淡々と繋げて、最初の科白まで10分ぐらいあったように感じた。 [[投票(3)] |
幸福〈しあわせ〉(1965/仏) | review] (ゑぎ) | 凄い凄い、こんな凄い映画だとは思っていなかった。カメラワークにしても、カッティングにしても、圧倒的な、強烈な、自由さを持った演出の連続で、楽しくて楽しくて仕方がなくなる。そして同時に、冒頭から、恐るべき傑作であるという、揺るぎない確信を持って見続けることができる。 [[投票(3)] |
牛泥棒(1943/米) | review] (ナム太郎) | 本作の素晴らしさを語るには、まずそのラストシーンから入っていかねばなるまい。 [[投票(3)] |
牛泥棒(1943/米) | ウィリアム・A・ウェルマンらしい小刻みな前進後退移動で丹念に緊張感を盛り上げるが、特に冒頭の自警団を組織する過程で観客を完全に映画の世界へ引き込んでしまう。 [review] (ゑぎ) | ファーストカットからこの映画が力に満ちた傑作であることを確信する。[投票(6)] |
チェンジリング(2008/米) | review] (くたー) | 細部の細部にまで監督の手が行き渡っているのがありありと分かり、ただただ圧倒された。稀に見る圧倒的な「背景」を持った映画。と、言わざるを得ない。 [[投票(8)] |
南部の反逆者(1957/米) | クラーク・ゲーブルが南部の富裕な主人公を演じるというもう誰が見ても『風と共に去りぬ』を想起させる作品だが、勿論こちらはラオール・ウォルシュ作品なのだから『風と共に去りぬ』なんかよりもずっと刺激的だ(勿論そう感じない人も多いとは思いますが)。 [review] (ゑぎ) | 南北戦争を背景に[投票(3)] |
ファーゴ(1996/米) | 緑雨) | 何人も殺されてるのに…ただただ白く、ただただ静か。不思議に心地よかった。 ([投票(4)] |
ウインド・リバー(2017/米) | 羊たちの沈黙』の後裔であるという感覚が強い。ずばり、羊の群れの場面から始まるのだ。 [review] (ゑぎ) | 息子に馬の扱いを教える(かつ、馬が息子に馴れるように調教する)という感動的な場面を持つ、雪のワイオミングを舞台にした現代西部劇。しかし、西部劇的意匠以上に、『[投票(9)] |
三十九夜(1935/英) | review] (甘崎庵) | 全ては劇場。演じられている全てが。 [[投票(1)] |
三十九夜(1935/英) | ぽんしゅう) | 古典的かつ食傷気味の巻き込まれサスペンスだが、つかみのメモリー氏の“刻印”から、剽軽ですらある列車内サスペンス、DV亭主の気丈な妻、お決まりながらドッキリの小指欠損男、宿屋の女将のお節介に手錠の一夜のストッキングと大技、小技のキレはさすが。 ([投票(2)] |