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動物園のクマさんのお気に入りコメント(14/18)

愛の亡霊(1978/日=仏)★4 大島渚の最良作の一つ。まずは宮島義勇の光の扱いを誉めるべきだろう。雪と紅葉の美しさも素晴らしいが矢張り屋内のローキーと井戸の底から仰角で撮られた画面が忘れがたい。 [review] (ゑぎ)[投票(4)]
約束(1972/日)★4 斉藤耕一阪本典隆コンビの『津軽じょんがら節』と並ぶ代表作。「津軽・・・」が無彩色+赤ならば、この作品は無彩色+青の世界。日本のクロード・ルル―シュの異名をとった斉藤監督の絶頂期。宮川泰の音楽もいい。 (ぽんしゅう)[投票(3)]
鴛鴦歌合戦(1939/日)★4 楽曲はもちろん、舞台装置もまたミュージカルの命。なんと日傘という小道具ひとつで楽曲と対峙する大胆かつ巧妙さ。冒頭、服部富子の水玉模様の日傘(番傘!)に唖然とし、続く庭一面に広がった奇抜な図柄の傘群(まるで花畑だ)のファンタジーに圧倒される。 [review] (ぽんしゅう)[投票(5)]
鴛鴦歌合戦(1939/日)★5 なんて楽しい映画だろう。もう可愛くて可愛くて仕方がない宝物のような映画。長屋の前に数え切れないくらい広げられた日傘のカットを見た瞬間から「これが映画だよなぁ」って思う。市川春代の全ての所作と台詞(殆ど悪態)が、とてもとても気持ちいい! (ゑぎ)[投票(8)]
ひき逃げ(1966/日)★3 成瀬巳喜男は子供を殺すことなんか平気のへっちゃら。しかも、それはむごい演出。つまり、成瀬は映画に対して頑なに倫理的である。 [review] (ゑぎ)[投票(1)]
ペイルライダー(1985/米)★4シェーン』と作劇の骨格は同じだけど、こちらのほうが数段カッコイイ。主人公に「牧師」という属性を持たせたことで全編が神性を帯びる。 [review] (緑雨)[投票(3)]
日本のいちばん長い日(1967/日)★4 一般の兵士・市民にとっては「いちばん長い日」でも何でもなかった。 [review] (緑雨)[投票(7)]
稲妻(1952/日)★4 これも成瀬巳喜男らしく広げたプロットを全て広げっぱなしで閉じてしまい、問題が何も解決されない映画なのだが不思議と幸福感がある。中盤からはずっとニヤケっぱなしで見てしまった。まず、高峰秀子がどのシーンもとても可愛いので嬉しくなるが、ただ、本作の肝は母親役の浦辺粂子だ。彼女があの奇跡的な稲妻のカットを導く。 [review] (ゑぎ)[投票(8)]
ペイルライダー(1985/米)★4 イーストウッド監督作品にはいつも同じようなことを言っているが「大人だ」 [review] (ペペロンチーノ)[投票(3)]
ペイルライダー(1985/米)★5 美しい。ただただ美しい。ブルース・サーティーズのローキーの美しさには何か麻薬的なところがある。希代の傑作である。『シェーン』等とは比べ物にならない映画的な画面に満ちている。それはフィルムへの「斜面」の定着を見ても明らかだ。 [review] (ゑぎ)[投票(8)]
ラルジャン(1983/スイス=仏)★4 無駄のない運び。しかし、暗い気分にさせられる。 (丹下左膳)[投票(1)]
ラルジャン(1983/スイス=仏)★5 世界一厳格な演出。世界一厳格なスペクタキュラー。 (ゑぎ)[投票(3)]
野菊の如き君なりき(1955/日)★4 もうこのフラッシュバックの手法には涙を押さえきれなかった。自分の感傷癖に嫌悪しながらも、この映画の美しさに感嘆せずにはいられない。 (ゑぎ)[投票(2)]
流れる(1956/日)★5 成瀬の演出は完璧だ。この厳しさはどうだ。この人物達へのキャラクタリゼーションはどうだ。余りの凄さに声を出して喜んでしまった。田中、山田、杉村、高峰、栗島、皆とんでもなく凄い!ラストが曖昧なのが辛いが、これも見事な突き放し。 (ゑぎ)[投票(8)]
流れる(1956/日)★5 好きな映画は他にもたくさんあるが、出来の素晴らしさという点ではこれまで観てきた数百本の映画の中でも一番かもしれない。感服。 [review] (緑雨)[投票(9)]
エル・スール −南−(1983/スペイン=仏)★5 ファーストカットの朝の透明な空気。赤い毛糸。その下のベージュのカーペットの質感。家事をする母親をつなげたシーンの幸福感。妙にマイナーなブルームーンの歌声。初聖体拝受の日の父と娘が踊るワンシーン・ワンカット。エンエルムンド!もう麻薬的だ! [review] (ゑぎ)[投票(7)]
少女ムシェット(1967/仏)★3 ブレッソンらしい厳しい映画。自分には厳しすぎるくらい。 (赤い戦車)[投票(1)]
八日目の蝉(2011/日)★3 然るべきロケ地を選び、然るべき人数を動員し、手間暇かけた撮影・演出で製作する、このような日本映画を観たのは本当に久しぶりのような気がする。まずそこが嬉しい。レビューは「八日目」について、自分なりの解釈。 [review] (赤い戦車)[投票(9)]
悪人(2010/日)★4 この映画の犯人探しをすると岡田将生満島ひかりの二人が『悪人』ということになりませんかね?(2011/03/05) [review] (chokobo)[投票(3)]
トータル・バラライカ・ショー(1993/フィンランド)★3 抑圧が産んだ統制の美しさを前に無秩序な精神は自由の素晴らしさを提示できていない。カウリスマキはイベントに乗っかてるだけ。LCの連中のおふざけが段々鼻について来るくらいのRA楽団の人たちの一生懸命さは感動的なのだが。 (けにろん)[投票(1)]