沢尻エリカ主演のドラマ版は錦戸亮（NEWS・関ジャニ∞）が相手役という事で、 ジャニーズ事務所が絡み当然話題性は充分となる。 ドラマ版はかなり泣かせる内容となってる(その割には視聴率が10%代なので微妙ではあるが)。 ちなみに瞬間最高視聴率25.8%なので初回は低空飛行ながらも、 最後には感動の嵐を呼んだ訳だ。

映画版は淡々と話が進むがドラマ版は、 学園での青春物語や症状が表沙汰になってからの度重なる悲劇等見せ場が多い。 ドラマ版の設定の都合上養護学校以後の話が割愛されてるのが残念だが、 木藤亜也さんが健常者として青春を謳歌していた時から一転、 1級特別障害者に該当する重度の障害者となり最後は死亡する悲劇は充分に伝わる。

見せ場で挿入歌として流れるレミオロメンの粉雪はドラマの感動の最高の盛り上げ役だし、 以後冬うたとしても定着した。 そしてエンディングに流れるKのOnly Humanも劇中の悲劇を噛みしめるのに役立っている。

映画版は養護学校での生活も描かれているので、 映画版で主演した大西麻恵の演技の見せ所だがさすがに上手くこなしてる。 まるでCGのような奇怪な歩き方は女優魂を見せてくれる。 ドラマ版の感動とは違い身体障害者として障害と付き合う現実を上手く見せてる。

どうせならドラマ版と映画版を上手くリンクさせて欲しかった。 そういう意味では『海猿』は内容はともかくリンクという意味においては上手い。