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[コメント] WXIII 機動警察パトレイバー(2002/日)

執拗に描き込まれた背景、物、そこにはめ込まれる人物の絵、動きもまた写実的。どうやらこの映画は「昭和75年」というもう一つの日本を現出させるのが目的だったようだ。
unauna

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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人物の顔や動きも今までのパトレイバーとは別人のよう。 ここまでやるなら、実写でもいいんじゃないかと思った。敢えてアニメにする必要があったのか? アニメーションは実写とは違い、敢えて余分なものを描かなかったり、デフォルメすることにより、主題を浮き立たせて、その結果、説明的なシーンを廃し、テンポ良く見せることが出来るが、この映画はそれらを全て放棄していると思う。 製作者のやりたかった事は判るが、十分こなれていないと思う。 従って、退屈的だった。 また、この映画を見ていて、『エヴァンゲリオン』との類似感じた。 執拗な日常風景のディティールの描きこみは『エヴァンゲリオン』以上だと思う。そして、異常な再生能力を持ったグロテスクだが妙に人っぽいモンスターが装甲を着けている姿はまさにエヴァ。それにその背景には「親子関係」が。

しかし、類似性はここまでで、この映画の場合は、このモンスターでさえ現実の枠組みに押し込めてしまっている。そして、淡々と物語りを進めている。

(評価:★3)

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