[コメント] リトル・ミス・サンシャイン(2006/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
かなり前に、ボブ・グリーンのコラムだかで読んだのですが、
アメリカの産院では、産まれたばかりの赤ちゃんの番付もあるんだとか?
バカじゃねいのーと一笑に付したいところですが、
ちびミスコンで、巻き髪・厚化粧で、けったいな服を着て媚態を振りまく
「美少女たち」が、何だかあわれなものに見てしまい、
ああ、こんなことしてんのは、彼女らの意思じゃないもんねと、
しり切れトンボな感じがするラストまで、生温かく見守りました。
じいさんが病院に運ばれたとき、
筆談で「ママをハグしてやれ」と妹に言ったドゥエン兄ちゃんは、
自分自身が妹のハグに(ちょっとだけど)救われていましたね。
そして兄ちゃんはさらに、伯父さんの後押しもあったけれど、
妹を、アホみたいなミスコンの舞台から救うんだと走り出しました。
ドゥエンは、デリカシーってものがわかっている伯父さんとは気が合いそうだし、
きっと何かを見つけ出して、強く生きていくことと思います。
いちいちあげつらっていてはキリがありませんが、
メインキャラそれぞれが、それぞれの成長を遂げる描写が
素直にいいなと思えました。
丸顔眼鏡にカメ体型、場違いなストリップダンスのオリーブちゃんが
何だかとっても魅力的に見えるように、
どんな人生にも、その人生なりの価値があるんだと
負け惜しみじゃなく思える一遍だったと思います。
あと、小ネタではありますが、
もしも「ジャンクフード」のキャラクター「リトルミスサンシャイン」の
そっくりさんコンテストか何かだったら、
オリーブはかなりいい線いくんではないかと思います。
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