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[コメント] 素晴らしき哉、人生!(1946/米)

長い前振りからして魅力的。
ユリノキマリ

前振りが冗長だと、オチが全く決まりませんが、

この映画のオチには、あの長い前振りがどうしても必要だった。

で、見直すと、不要なシーンなど一つもありゃしない。

大したもんです。

****************

先日、ディズニーチャンネルを見ていたら、

カーミットやミス・ピギーなどマペットたちが、

ガメついジョーン・キューザックから劇場を守ろうとする

ストーリーの映画を放映していました。

下の娘が夢中になって見ていたので、

「キューザック(姉)は、こういう役楽しそうにやるから、

役者として信用できるね」

「でも、キューザック(弟)が女装してるみたいだよね、いつ見ても」

「結構美人だけど、なんか惜しい。何が悪いんだ?」

「顎じゃね?」

などと、上の娘と知ったふうな映画談義?に花を咲かせていると、

そう熱心に見ていたわけでもない映画ではありましたが、

お話が動き出したのがわかりました。

「ああ、要するに『素晴らしき哉、人生!』なんだ、これ」

こうなると、「素晴らしき…」を見たことがない上の娘が少し食いつき、

会話は私がリードする格好になりました。

「ジョージ・ベイリーって男がいてね…(略)」

私はストーリーテラーとして決して優秀でないので、

それを聞いて「今度見ようかな」と言った娘の言葉には、

多少リップサービスも含まれているだろうなというのはわかったものの、

一応興味は示してくれて、にんまりしました。

「自分が同じ経験をしたときに、全く世の中に影響なさそうだったら、

それはそれでヘコむだろうね」

という、私たちらしい後ろ向きな結論に到達したのですが。

(そういえば、『生きる』の中で、↑この種の冗談が出てきたわ…

ともつけ加えようとしましたが、ウザがられそうなのでやめときました)

***************

全く余談ながら、長い前振りといえば、

超ダークホースから一転、

2007年M−1チャンピオンに輝いたサンドウィッチマンが、

2005年の敗者復活戦で披露したネタは、

家庭をないがしろにした父親に長々と文句を言う息子(ツッコミ伊達)と、

その話をじっと聞いて、

最後に「もう一度言ってみろ!」と一喝する父親(ボケ富澤)。

そこで息子が一言、「どっからだよ!」とツッこむというものでした。

長い前振りも使いようです。

サンドウィッチマン、優勝おめでとう!

とにかく都合よく使い捨てにされないことだけを切に願い、

今後の活躍を祈念いたします。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)りかちゅ[*]

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