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[コメント] マルタのやさしい刺繍(2006/スイス)

意図したわけではなかろうが、深い意味を与えられてしまった…ような気がする台詞。
ユリノキマリ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







食料品店時代に賞味期限切れの缶詰を買いあさっていた女性客が下着を買いにきたとき、マルタが「賞味期限はありません」と商品を手渡すのが気が利いているなと思った。大分遠回りはしたものの、ランジェリーショップを出す夢を叶えた自分に向けての台詞でもあったのかな、と。

全体に、よくも悪くもぬるま湯のような映画だけれど、何だか胸にしみた。

それはともかく、「マルタのやさしい刺繍」って邦題には異議ありだ。確かに美しい手仕事の下着の数々は眼福ものだったけれど、映画の本質から全くずれている。「そこじゃねーだろ」と感じた。

それと関連して、タイトルデザインに素朴なクロスステッチやボタンをあしらったのもどうかと思う。かわいくまとめてみました(笑)的なノリだったのか。ほかの映画ならともかく、この映画には全く合っていないと思う。作中の民族衣装にほどこされた意匠とか、オーソドックスにカリグラフィーの刺繍なんかだったらよかったのに。

2010年2月23日 レンタルDVD

(評価:★4)

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