なぜならば、フィリップ・ノワレとサルバトーレ・“トト”・カシオの交流に泣いたり笑ったり、かなり楽しんだ後、思春期に差しかかったあたりで雲行きが怪しくなり、成人後は「はいはい、わかったわかった」と、興味がない大人の説教みたいに完全に流してしまった後に、終盤の「キスシーンの嵐」でボロ泣きという、非常に邪道な「感動」の仕方だったからです。

が、実はそういう人は結構多かったはずだ！と踏んでもおります。

ちなみに、この映画のロングランが話題になっていたころ、「笑点」の大喜利で、三遊亭小遊三氏が、「いい映画でした」とおっしゃっていたような記憶があります。ああ見えてマジメなところがありそうな方なので、やっぱり、ちゃんと向き合って見たのかなあ。