映画としての出来は水準であるし、「Ｔ-Ｘ」のおねーちゃんは姿形は見事で動きも切れて冷たい魅力十分であった。しかしこれが傑作映画の正当な継承作品であるというのであれば話は変わってくる。

第一の罪 「サラ・コナー」を出さなかった事。（これは「Ｔ４」を見ないと判断は難しいけど）

彼女の出番なくして「Ｔ３」を主張するべきではない。なんとならば、前作、前々作で彼女の存在無くして物語は成立し得なかった訳で、その功労者にワンカットの出演もないのはどう考えてもおかしい。「死んだ」という台詞だけで済まされるのか？えぇっ？

第二の罪 前作で「未来は我々の手で変えられる」という大きく、前向きなメッセージを残し観る者を勇気付けた訳だが（少なくとも私は勇気付けられ）そのメッセージを軽くぶち壊した事。

「審判の日」を現実のものとして描いたこと（これも「Ｔ４」を見ないとホントのことは分からないけど）で今までの苦労、努力は無駄だったと観たものをムチ打った、と思う。

第三の罪 「ジョン・コナー」ぶっさいく

第四の罪 終わり方が中途半端。カタルシスは全然感じられなかった。

第五の罪 Ｔ-Ｘ弱すぎ

第六の罪 音楽違うじゃん

第七の罪 えぇと…

前作へのオマージュが、二番煎じ、真似っことしか見えなくて、オリジナリティを感じさせるものが光ってなかったのも残念である。 いつかＤＶＤででも検証したいとは思う。