[コメント] ロード・トゥ・パーディション(2002/米)
サム・メンデス監督は勘違いしたのではないか。
演技だけで、世界を表現出来ると。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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トム・ハンクスの演技は凄まじい。目をみれば、力が入っている事が解る。 ポール・ニューマンはじめ脇を固める人の演技も充実していた。 メンデス監督の意図が、「演技」による表現の限界を目指しているのだとすれば 根本で過ちを犯しているように思う。
サリヴァンが子供を自分と同じ道を歩ませたくないと思う気持ちがどこから来るのか解りづらい。彼の過去はニューマンとのピアノの連弾と台詞によってある程度解るのであるが、「地獄に堕ちる道」を子供に歩ませたくないという決定的な気持ちが伝わってこなかった。
子供に「人を殺めること」だけはさせずに済んだわけであるけれど、 これで、サリヴァンの願いが叶えられる筈もない。 両親、弟が殺害された子供の人生への「暖かい眼差し」は感じるのだけど。 もうひとつ足りない、という思いが残った。
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