ヴィットリオ・ガスマンの噛めば噛むほど味の出る演技は見応えある。 家族というものの重要性が、イタリアではこんなにも大きいものなのか。自分の周辺と 比較してそのギャップに驚く。妻が亡くなって老いた父と息子が二人でスープとスパゲティ を食べるシーンはセリフがなくてもホロリとさせる。 ファニー・アルダンは嫌味タップリで、柔和なステファニア・サンドレッリと コントラストがついていて面白い。