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[コメント] ブレードランナー(1982/米)

「彼は自分のことを知りたがった。どこから来て、どこに行くのか。・・それは人間だって同じなんだ。」 これは、なんて哲学的な映画なんだろう。--我思う故に我有り--
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**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ブレードランナー』にしても、『A.I.』にしても、ちょっとマイナーだが『13F』にしても、人格とは一体何なんだろうか???と考え込むようなテーマであった。これらの映画を観てしまうと、「しょせん機械・コンピュータだろう」という考えは見事に吹っ飛んでしまう。いやしかし今でもその思いはあるし、自分の中でもはっきりとした答えは出せないでいるが・・。アイデンティティーとは記憶が作り出しているものなのか?レプリカントが集める「写真」がその象徴になっていた。

例の三作品に共通しているのは、人間が創造主になっている事だった。『ブレードランナー』でも、レプリカントに4年という寿命を与えている辺り、強烈にそれを感じる。果たして、人間が神に成り得るのだろうか?その行為は「傲慢」ではないか?しかし、所詮機械なのか・・?彼らを見ている限りでは、あまりに切なすぎる。その切なさは、”人間というものの傲慢さ”を訴えているかのようであった。

さてさて、「暗示・象徴」が大好きなわたしにはあの”ユニコーン”の折り紙もまたいちいちツボにヒット!

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (7 人)Pino☆[*] 甘崎庵[*] kawa[*] ゲロッパ[*] かける torinoshield[*] peacefullife[*]

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