[コメント] パニック・ルーム(2002/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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デビッド・フィンチャーの映画だから、いつ意地悪されるんじゃないか・・と最後までずっと構えて観ていました。極力情報を入れずに映画を観ようとしているので『パニック・ルーム』に関してもまっさらの状態で観ました。だから余計に「意外」さを感じたかもしれない。こんなにシンプルでストレートなストーリーだとは全く想像してなかったから。 悪く言えば、ひねくれてる感があったデビッド・フィンチャー、だから何となく好きになれなかった。でも根性直ったの(笑)?「いや、素直になったと見せかけておいて実は違うんでしょ?」な〜んて勘ぐってしまったり。わたしは好きですよ、こんなシンプルでストレートなデビッド・フィンチャーの映画は。「どうだぁ〜〜参ったか〜〜!!」ってのが無いし。
でもきっと、そういった部分を”期待”して、「今度は一体何をしでかしてくれるんだろう!」と思って観たら、期待以下なんだろうね・・。確かに彼らしくないと言えばそうなのだけれど・・・。何かあるだろうと思わせておいて、実は無いと言うのがある意味この映画の「ビックリ」かもしれない。 まっでもわたしにとっては良い映画でした。何だか人気無いので★5つけるのは恥ずかしいんですけれどっ(笑)。
個人的にラストが大好き。警官に「手を挙げて手を開け」と言われフォレスト・ウィティカーの手から紙が宙に舞う・・・あのシーンは本当に好き。シンプル&ストレートさを象徴しているようなラストでしょう。ジャジャーーーンと大きく鳴り響く音楽に、張り詰める緊張感、ジョディ・フォスターにカメラがグッと寄る・・・やっぱり映画館で観ないとなぁ〜と思わせるような。
やはり美しいジョディ・フォスターの、こちらの期待通りな目を見張る表現力・演技力に改めて感動せずにはいられない。母の強さを十分演じきっていたと思う。娘役のクリステン・スチュワート、あの年頃の難しさを上手く演じていた。ストーリー的にも何気に娘の父への感情がラストで変化しているあたりが良い。
●追記 この映画、めちゃめちゃ久しぶりに映画館で観たせいで自分の得点高いのかも・・とか思う今日この頃・・(自爆)。
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