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[コメント] 海辺の家(2001/米)

ヘイデン・クリステンセン、美形なだけでは無くなかなかの演技。父親への嫌悪感、反抗、そして思春期の悩みや葛藤を上手く演じていた。
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**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 父親が息子に癌の事を話した時、息子が「俺を騙したんだ!親父は自分勝手な人間だ!」と怒るのがとても良い。わたしの予想していたのは、あそこで息子が「あぁ父さん、癌だったんだ。今までごめんよ。(ガシッ)」「息子よ、わたしも悪かった。」と泣きあい、観客を感動させるのではないかというもの。でもそうではなくて、息子は父のエゴに怒った。これが凄く気に入ってしまった。

 確かに父は自分勝手だ。それまで息子を放ったらかしにしておきながら、自分の命が短い事を知り自分が満足したくて息子と最後の夏を過ごし家を建てようとしたのだから。父親は言う「お前に愛されたかったから。」

 でもそれで良いのだと思う。「今の自分が嫌だ。自分は”無”だ。」と父親に打ち明けた息子はちゃんと「命が終わる直前の輝き」から何かを感じ取り、それまでの「”無”である自分」から変われたのだから。

 この映画のテーマの一つは「change」だと思う。 父も変わり、息子も変わり、母親も義父も周囲の人間も皆何らかのchangeがあった。変わる事はとても難しい。でも「悪い事が良い事へ導くことだってある」んだから。自分に納得が行かないのならばそれはいつでも変われるチャンスだと思えば良い。

 それからもう一つは「hug」。ハグって本当に大切なものなんですよね。特に子供に対する親のハグは。スキンシップ(タッチセラピー)の重要さは科学的にも証明されています。例えば赤ちゃんの時に沢山抱っこしてもらった赤ちゃんは成長ホルモンがより多く分泌されるそうです。ハグや肌に触れる事は、赤ちゃんに限らず子供が大きくなっても大切なものだと思うし、子供だけでなく夫婦や友人に対しても同じ事が言える筈。いつでも照れずに誰とでもハグし合えたらいいなぁと思ってしまう。皆さん今度ハグしましょうヨ(笑)。

 思い返してみると、不必要なエピソードがあった気がするけれど(アリッサママと若者のHとか)、それはどうでも良くなってしまうくらい気に入った映画でした。

(評価:★5)

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