[コメント] ハリー・ポッターと秘密の部屋(2002/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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なしてそう思ったかというと、ひとつは子供と一緒に映画1本2時間40分は、いくらなんでも集中力を持続する限界を超えてるということ、同時にストーリーや細かいエピソードはそれでもかなりはしょってしまってるということ。
読者に豊かな映像イメージを喚起するあの原作は、映画化するにはうってつけの素材だといえる。しかし、張り巡らされた伏線ひとつひとつに、重要な意味が込められ、どんな端役にもそれぞれ背景となるストーリーがある(と思われる)このシリーズを、商業ベースにのるよう、2〜3時間のワクの中に納めるには絶対無理があると思う。同様の理由でデビッド・リンチも『デューン』でそれを痛感したろう。
クリス・コロンバスはよくやっていると思う。ファンの期待、映画会社の制約、そして原作者の監視の中で、どのシーンを残し、どのシーンを削るか、苦悩する彼の姿が目に浮かぶ。観客不在で、ただただオノレの欲望のみをスクリーンにたたきつけるようなどこぞのダレかとはえらい違いだ(ま、えてしてそーゆー映画の方が後々語りぐさになるんだけどね)。
今回は、マグルvs魔法族という構図の他に、魔法族の中にも純血主義者とそうでないものとの対立があると言うことがきちんと描かれ、あのヴォルデモートですらそのコンプレックスに....というのが、なかなかに世の中の複雑さを表していて、オトナの鑑賞に耐えるものにしている。フォードのカーアクション(?)や、超ロング撮影からずずずぃーっと登場人物のアップにつながるワンカットも実に効果的でファンタジック。まさにCGの恩恵。多用しすぎとは思わない。
ポリジュース薬を作るときのあぐらをかいたハーマイオニー、可愛いね!前回の子どもがうんと背伸びしたようなしぐさの彼女もよかったけど、今回はほんのちょっぴり「オンナ」が入ってきてる。これもまたいいですなぁ。でもショートヘアだとちょっとクドい顔立ちかも知れない。ハーマイオニーはあのぐりんぐりんのカーリーヘアがよくお似合いだ。決めました。これからはハーマイオニーの成長ぶりを観るためにこのシリーズを追っていくことにいたしましょう。
こんなワタシはロリですか。ああそうですか。
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