原作の小説の中で”子供の涙が大人の涙より　ちっぽけだなんて、そんなこと　とんでもない” というようなくだりが出てきますが、本当にその通りで、どうして大人は子供時代のことを 忘れてしまうのでしょう。

正義先生や禁煙さんのように、子供の心をわかってやれる大人になることは難しいことですね。 子供みたいな大人、子供っぽい大人、と子供心を忘れない大人、は違うから。

これは大人対子供に限ったことではなく、他人のことを思いやる、ということが 少なくなってしまった、自分勝手だらけの世の中で、この映画は　とても純粋な気持を 思い出させてくれます。

校長先生が言った言葉も印象的でした。”いじめは　それを防げなかった者にも責任がある”ということ。

映画館には親に連れられた小学生もたくさん来ていました。笑ったり身を乗り出したりしつつ 一生懸命見てました。”あー面白かった！”って言ってました。 あの子たちがこの映画のことを忘れないでくれたらいいのになーと思いました。