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エピキュリアンさんのコメント: 更新順

★4ナポレオン(1927/仏)たしかに初めてこれを見たコッポラは、驚いたんでしょうね。これ、まるで現在のMTV用に編集されたみたいだもんね。ものすごく早いカットつなぎ、音楽との同期、飛びゴマの挿入、アップの多様、変わったカメラアングルなどなど・・・これはもうPVの祖先といってもいいんじゃないかな。でもナポレオンの最期まで描かれてないのがちょっと不満でした。[投票]
★42046(2004/中国=仏=独=香港)ほとんど極端なアップか、何かで画面を分割して役者にカメラは集中したままで進行する。それぞれ感情のかたまりと化した女優たちがトニーレオンの出口のない孤独を責めるように去来する。このすざましい感情と孤独の演技と引きのない映像が素晴らしい、木村拓也以外は・・・。カーウァイは香港のDリンチになっちゃのかな?。[投票]
★5キル・ビル Vol.2(2004/米)No1からの続き物でTVシリーズ物の匂いも遊びつつきれいに終わった、って感じ。それにしても、ビルが話しながらサンドイッチをつくるシーンは素晴らしい!。手つきも美しいし、話しとのギャップも素晴らしい。それと、ダリル・ハンナがImmenselyだったかの単語に拘るところもかなり好き。。[投票(1)]
★4リクルート(2003/米)面白かった!パシーノの起用理由は最後で納得だけど、コリン・ファレルが、得意のいやな奴から微妙に共感できる人に変わってゆく様をここでも上手に演じている。何気なく手を掻いてたりするディティールもいいし。あと、このこの監督は音の使い方が巧みだと思いました。静かな時のかすかなパソコンのキーの音や石の上を歩く靴音がサスペンスをさりげなく高める。[投票(1)]
★5ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密(2002/米)これは凄い映画だった。自分へのこだわりの為に一風変わってる女性の人生への深い愛情と、そんな母親を恨みつつ自分を発見しようとする娘への優しい眼差し。『テルマ&ルイーズ』の脚本を書いた女性が監督なのね。台詞が死ぬほどいいし、カメラも控えめだけど的確でいいし。女優陣がひとり残らず素晴らしいかったです。[投票(1)]
★2ソラリス(2002/米)まとめきれなかったねー。テーマと、話の進むテンポとがちぐはぐな感じがしました。記憶と後悔に苛まれながらいま目の前にあるものを受け入れようとする、という説明はできても、その感情を捉えるのは、過去の挿入と役者の演技だけでは難しいんじゃないかな・・・。デビッド・リンチが撮った方がよかったかも・・・。[投票]
★4メンフィス・ベル(1990/米)小さい頃、あの爆撃機の模型を見て、完全に天地左右攻撃できるようになっていて、強そうだけど、狭い銃のカプセルのなかで動けないときに、敵機に狙われたら怖いだろうなー、すごい恐怖に耐えて打ちまくるんだろうな、って思った記憶があるんだけど。この映画はそれを再現すうために作られたに違いない、と見ながら確信した。[投票]
★2ハンテッド(2003/米)追跡のシーンで追う者と追われる者の両方の主観を同時にカメラが追いかけるので、後半からまったく緊張がなくなってしまった。それにベイシオの奥さん役の存在は?子供は?というサイドストーリーもほったらかしなので、凝縮力もなくて終わってしまった・・。フリードキン、どうしちゃったの?と心配になってしまいました。[投票]
★4シービスケット(2003/米)誰だって失敗する、んだし、チャンスはまたある、というアメリカ精神を高揚させる物語。うわーありがちー!と思いながらも、いろんな仕掛けによって、見てれば、やっぱりジンと来ちゃったし、配役が素晴らしいので共感してしまいました。でも一番息をのんだのは、競馬中の馬を真横や真俯瞰から移動撮影した撮影でした。クレーンか?美しい![投票(1)]
★5レジェンド・オブ・メキシコ デスペラード(2003/メキシコ=米)面白ければいい、というのが、確かな哲学であることを確実に認識させてくれる第2弾!ここで第一回との差異やつじつまなどをどうのこうの言うのは、野暮でしょう。教会の二階からすんなり飛び降りる当たりでもう次元を越えているんだし。それにしても、スラップスティックとカッコよさって共存できるんだ、という事実に打たれました。[投票(1)]
★5デスペラード(1995/コロンビア)ギターを持った殺し屋、といったら、小林旭だと思っていたが、バンデラスがその跡継ぎだったのでした。弾薬を詰め替える時の焦りといい、薬莢のダンスといい、あっさり殺されちゃうアメリカ俳優陣といい、弾丸エンターテイメントの極致です。しかも、ギターのフレーズがまた悲しくていいんだよなー。ご都合主義&勧善懲悪バンザイ![投票(1)]
★4真実のマレーネ・ディートリッヒ(2001/独=米)戦車に乗ってきたジャン・ギャバンに駆け寄ってしまうデートリッヒが、しかし捨てられてしまうエピソードが胸に刺さる。彼女があんなに慰問に居ていた理由を、私はしらなかったもんね。しかし、その後、他人を非難することなく多くの悲しみを自分だけで抱えていた頃に出た映画が『情婦』だったのにもちょっと感動してしまった。[投票]
★4コールド マウンテン(2003/米)これ、文学的で夢見がちゆえに話し言葉を信じられいふたりだからこそ、互いにとらわれ合う、という設定なんだけど、その割に台詞での説明が多かった気がする。でも、すべての役者がいいので(特にフィリップ・シーモア・ホフマンとゼルウィガー)、4点にしちゃうもんね。雪のシーンも素晴らしかった。[投票]
★5列車に乗った男(2002/仏=独=英=スイス)やっぱルコントは、男に興味があるのね(笑)。こんな素晴らしいテーマを、説明なしに映像と役者で語ってしまうセンスと技術に敬服です。若い頃、交通事故で顔をつぶしたシルビーバルタンを捨て、フランス人なのにアメリカ的な軽薄さに身を削ったジョニー・アリディの表情の凄さ!静かな凶暴さ!男の憧れが行き違う。[投票(2)]
★2スクール・オブ・ロック(2003/米=独)がっかり・・。ものすごくつまんなかった・・・私には。ジャック・ブラック大好きなのに・・ロック大好きなのに・・・。映画の姿勢というか、撮影への挑戦とか編集への冒険とか、なんか、どこでもいいんだけど、映画そのものにロックの臭いが欲しかったなー。映画の表現がすごく保守的なので、カタルシスがなかったのでした・・・。[投票(4)]
★2花と蛇(2003/日)ええー、石井監督、どうしちゃったの・・・?と言いたくなるような駄作でした。高嶺の女の気品も華もなければ、墜ちてゆくプライドの屈辱と淫楽もない。そこに映っているのは縛られるという演技だけ。しかも、黒フェードで繋いでゆく編集は何?映像で語る人じゃなかったの?いや、きっとなんか事情があったのんだろうけど・・。[投票(1)]
★5グッバイ、レーニン!(2003/独)素晴らしい映画でした。観念としてしか語られなかった社会主義を、ひとりの女の、母親の、妻の姿として主観的に描いてくれた初めての映画かも(じゃないかもしれないけど)と思いました。だよね、人間は主義では生きてなくて、そこには生活があるんだもんね。すっごくよく練られた脚本なんだろうなー、激しく感動しました。[投票(1)]
★525時(2002/米)ただの弱虫なんだよね人間は。でもそれだからこそ、人を疑うし、金に目がくらむし、人に甘えるし、いろいろジタバタするわけで・・。映画という虚構に、やっぱりカッコいい人生を見たい人には、最後にがっかりする仕掛けになってるかな。スパイクはつねに「正しいことをしたい」という努を貫いていると思う。[投票]
★4フォー・ルームス(1995/米)吹き出しそうになってるのを、我慢して役者が演じているその忍耐の芸に拍手する、ってタイプの映画でした。とくにアップのときの役者たちの目なんか、吹き出した数フレーム前でカットして繋いでる、って感じがして、それだけでもうこっちまで可笑しくなってしまうのでした。だから強い意志をもってそうな役者がハマるのかな。[投票(1)]
★3裏切り者(2000/米)うーん、良いテーマだし、けっこう良い役者が良い演技してるし、撮影も上手だし、編集も悪くないんだけど・・・。なんか「頭で考えた出来事」って感じがしちゃうんだよなー。観念的っていうの?感情が「説明されてる」って感じ。なぜだろう、って考えながら見てしまったけど、付録のメイキングで監督のコメントを訊いたら何となく納得・・。[投票]