[コメント] ドーン・オブ・ザ・デッド(2004/米)
ホラーってよりはサバイバルアクション。今風のサウンドにのって疾走するゾンビに屍の趣は薄れたが、スタイリッシュなシーンも多くアクション映画としてみれば楽しめる。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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無駄のないスピーディな展開。突然ゾンビとかした近所の娘に襲われ、血まみれの逃走劇が即行で始まる。上空からのカメラが逃亡するサラの車を追い、左から暴走してきた車がそのままクラッシュ炎上のオープニングシーンがなんとも痺れる。
篭城する各々の描写は薄くただ存在する”駒”といった扱われ方の人間も多かったけど、とにかく脱出したい・生き延びたいという人間の本来持つサバイバル本能をストレートに描けたわけで成功だと思う。またチェスを通して生まれた黒人と武器屋の兄ちゃんとの中距離友情、妊婦を労わりながら人生をやり直したいと悲願する黒人の姿などが、全体のテンポ崩すことなくしんみりさせ良かった。
ただこれといった捻りなく進むので、『ディープ・ブルー』のようにこいつは最後まで生き残るだろうと誰もが予測するサラやヒーローの兄ちゃん辺りが途中唐突に喰われてしまい、観客が唖然とするなか合流してきたばあさんとか船のオーナーとか言ってたヘタレの怠け者がちゃっかり生き残り、クルーザーの上で「バンザーイ」とか言ってくれたらそれはそれでおもろかったかもしれません。
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