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[コメント] 機動戦士ΖガンダムIII 星の鼓動は愛(2006/日)

枝葉を切ったら、間抜けなシロッコが残った。
hiroshi1

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







この戦いは徹頭徹尾、連邦軍部内でのティターンズとエゥーゴの主導権争いであり、アクシズとジュピトリスは副次的な役割しか果たしていない。アクシズとジュピトリスは、ティターンズとエゥーゴが共倒れになるのを待っている事こそ、最上の策だったはず。

にもかかわらず、シロッコとジュピトリスがティターンズ共々敗北したのは、シロッコ本人の指揮の駄目駄目さにあると思う。(ダイジェストストーリーゆえの内容改変のせいも当然あるが。)

木星帰りでどうみても理念がティターンズと相容れないにも関わらず、早くからジャミトフに忠誠を誓って旗幟を鮮明にしすぎ。

ドゴス・ギアとバスク・オム健在にも関わらず、去就定まらぬヤザンの裏切りを当てにして、ジャミトフ暗殺の大博打。

首尾よくヤザンが寝返ってバスク・オムを亡き者に出来たのはいいとしても、頭目二人を失って大混乱のティターンズ艦隊を率いて、コロニーレーザーの制圧がほぼ終わっているエゥーゴに戦争を仕掛ける無謀ぶり。

案の定ティターンズ艦隊をコロニーレーザーで薙ぎ払われて、「これではエゥーゴに勝てーん!!」って今頃気づいたのかよ・・・・。

揚句の果てに、唯一残ったティターンズサイドの指導者としてエゥーゴ側の憎悪を一身に集め、自身もきっちり戦死してくれるあたりはもう涙なくしては語れない。

カミーユに「傍観者」と罵倒されていたが、シロッコこそは(無能ながらも)どの場面でも前面に出て闘っていた勝負師であり、「傍観者」とは最も程遠い所にある男だと思った。傍観者と言うならば、ハマーンこそがその称号にふさわしい。

そしてそれは、指導者としてのシロッコとハマーンの力量の差を物語るものであると思う。(当然ハマーンの方が断然上。)

P.Sその1、カミーユ健在ならジュドーは要らんよね。

P.Sその2、ライブラリ出演で泣きそうになった。

(評価:★4)

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