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[コメント] 瀬戸内少年野球団(1984/日)

ハリウッドの「ベースボール」の代表作が『フィールド・オブ・ドリームス』なら、邦画における「野球」の代表作は本作と言っていいのではないでしょうか?
スパルタのキツネ

<<いきなり余談>>

本作とは瀬戸内つながりだったのだろうか?「ベースボール」に「野球」という日本語訳を当てたのは松山の俳人・正岡子規と言われている。「野」でやるスポーツだから野球になったとすれば、サッカーもラグビーも野球になってもおかしくはない。しかし、ベースボールほど「野」の穏やかな雰囲気にマッチしたスポーツは無い。 野球。なんといい響きではありませんか!

実際、日本語訳のまま常用的に使われる球技は「野球」と「卓球」ぐらいだ。これを見てもわかるように、それぐらい親しまれている表現なのです。 正直、「ベースボール」よりも「野球」を国際的正式名としてほしいぐらいだ。

このあたり子規の俳人らしさも伺えるが、実は子規の本名「のぼる」→「のぼーる」から当てられたとも言われている(が真相は定かでない)。もしかしたら、卓球の命名にも何かネタが隠されているかもしれないけれど、今後の宿題としておこう(笑)

さて、本作。本作はすばらしく野球している。確かに、戦後と言うこともあって、それぞれが生活苦・家庭問題などを抱えてた時期だっただろう。私はそれらの描写も(例え実話でないにしても)さほどの脚色も無く当時に忠実に描かれていたようにと思う。 そんな苦悩を乗り越えたメンバーがグランドに立った時の爽やかなこと、保護者の笑顔といったらどうでしょう! これは野球そのものですよ。

ベースボール好きとして自他共に認めるケビン・コスナー監督にも、是非、本作のように野球(ベースボールでもいいけど)を通じて国際親善を図るような映画を創ってほしい。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ぽんしゅう[*]

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