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[コメント] E.T.(1982/米)

HOMEに向かって漕げ!
スパルタのキツネ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 自転車で空を飛ぶシーン。今も昔も気になる点がある。

 「空で自転車を漕ぐべきか、どうか?」だ。

 そんなの漕ぐほうが画になるから漕ぐに決まってるだろう、といわれるかもしれない。それで終わらせると寂しいので、ちょこっと、コメントさせてください。

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 十数年前、本作を初めて見たときは、「何で空で自転車漕ぐんだよ〜、おい!」と少し疑問に思った。

 しかし、特別版で再び鑑賞した際には、「漕げ!」、「漕いでくれ〜」とまったく正反対のことを思った。

 本作では全編通じて、霧や肌寒さを感じる場面が多かった。こんな時、人は早く家に帰らないと、と思う。また、E.T.のHOMEへの思いは随所で強調されていた。

 そんな「HOMEへ」の気持ちが、自分の「漕げ!」になったのかなと思う。(自分は実家に帰るつもりないから、そんな潜在意識があるとは考えたくない・・・。)

 <<今回特に気がついたこと>>

 5台の自転車が空に舞い上がるシーン。このシーン、自転車を漕ぎ出す順番に意味がある気がする。主人公と兄は、離陸後すぐ漕いでいた。他の仲間(少なくとも2人)は、(ちょうど坂を下るように)足を乗せるだけの状態でしばらく飛び、そして順に漕ぎ出した。

 このことは、彼らにもE.T.の「HOME」に向かう気持ちが順に乗り移っていったことを意味するのかな?と思った。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)Myurakz[*] KADAGIO さいた

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