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[コメント] ライトスタッフ(1983/米)

テスト飛行士と宇宙飛行士って、アナログエンジニアとデジタルエンジニアの関係のようなもので・・・。レビューは少々暴走。
スパルタのキツネ

とっても唐突で、しかも本作とはあまり関係の無いお話で恐縮ですが・・・、

デジタルエンジニアにアナログ技術が必要ないかというと決してそうでない。何故なら我々の見るもの、聞くもの、感じるものすべてがアナログ信号でできているから。アナログとデジタルの違いを一言で表現するなら、滑らかさと粗々しさ。そう、我々にとって心地よいものは、写真もアナログなら、テレビ放送もアナログ、当然映画もアナログ

、、、のはずだった。

しかし、技術の進歩はすざましく、デジカメ、デジタルCS放送が普及し、遂にはデジタルビデオカメラ(撮像装置)やデジタル映画(写像装置)までが世に出て来る始末。我々はそれらの1と0で構成されたデジタル信号を何の違和感も無くアナログ的に感じとることができるのです。もっと言っちゃうと、デジタルは人をだまくらかすひどい(素晴らしい)技術なのです。

もうアナログ技術は必要ないのか? いや、そんなことはない。

「アナログ的な人間の感性を熟知して初めてデジタル技術が生きてくるのです。」 「アナログあってのデジタルなんです。」

言いたいことはまだありますが、前置きはこの辺にして、

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宇宙飛行士は凄い。本当に凄いと思う。命懸けだし、誰でも成りたくてなれるものでない。日本で宇宙飛行士になろうとしたら(実際にトライした知人はいますが)、まず、宇宙開発事業団(NASDA)に入らなくてはならない。それには最終面接までの関門がいくつもあり、仮に入社したとしてもそれから宇宙飛行士になるなんて、大げさな話し「天文学的な確率」だと思います。

本作は、そんな夢のような宇宙飛行士(デジタルエンジニア)をイェーガーを始めとしたテストパイロット(アナログ屋さん)という先達あっての存在として描いており、なんとも気持ちいい。そしてイェーガーは重力と闘い、空へと挑む。そこが自分の宇宙とでも言わんばかりに・・・。

何が言いたいかというと、いい映画だということです。

(評価:★4)

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