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[コメント] ダーティハリー5(1988/米)

キャラハンを”いい意味”で劇中有名人としたのは、やっぱり違和感がある。
スパルタのキツネ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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<<シリーズ他作に関する若干ネタバレ記述がありますのご注意>>

キャラハンが何の躊躇いもなく悪人を撃ち放ち、世間体を気にする上司の命令で殺人課から外されるところから始まることが、シリーズの(マンネリとも言える)お決まりのパターンなのだが、本作は意外なことに、合法的な手続きのもと、裁判でマフィアの親玉を挙げたところから始まった。

ただ、このような意外性は私を含め多くの人が求めるものではないと思う。キャラハンは「いい人」になってはいかんのだ! と。これには何か裏があるはずと観ていても、女性記者パトリシア・クラークソンとあっさり仲直りし、彼女を守り通すハリーはもうすっかり「正義の味方」になってしまっている。ラストで犯人を串刺しにするところでようやくハリーらしさが出たが、本作の流れでその終わり方ではハリーの人格が宙に浮いてしまった。シリーズのフィナーレを飾るには、物足りないラストで残念。

カーアクションは良かった。最初の被害者のときにラジコンカーであっさり爆殺し(これが実験だったのだろうか?)、現場に残ったタイヤ一輪を「おもちゃだ」と言って放り投げるハリー。 この放り投げた小さなタイヤの記憶からカーチェイスが始まる。車・ラジコン・車と並ぶカーアクションはナイスアイデアだと思う。

このラジコンカーの追跡アクションは漫画「ジョジョの奇妙な冒険」の追跡スタンドのモデルとなったのではないでしょうか?実写で見る迫力はかなり良かった。本作公開以来、車とラジコンがびょんびょん飛び跳ねたサンフランシスコのあの坂は有名になったとか (と言う話を10年ぐらい前の観光ガイドブックで読んだ記憶がある)。

シリーズの相棒に関して言うと、本作の相棒は中国系アメリカ人と言う設定(厄除けの刺青はハングル語だったぞ!)だったが、ハリーの相棒(劇中でメインの相棒)は、第1作のメキシコ系、2の黒人系、3の女性、4の不在、そして5の中国系と、それなりのテーマを持って変化しているようだが、個人的には1、4、5が好印象だった。相棒には、黙々と職務をこなせるキャラが合っているのだろう。

ちなみに、本作でジム・キャリーが出演していることを全く知らなかったのでびっくりした。ただ、そのビックリも初っ端では余韻が残らず、使い捨て状態だったのが残念(このジム・キャリーの演技は、後の主演作『ケーブルガイ』が入ってましたね)。

(評価:★3)

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