[コメント] モーターサイクル・ダイアリーズ(2004/米=独=英=アルゼンチン)
ジョン・レノンが「世界で一番格好いい男」と評し、何故か浦和レッズのサポーターが肖像を掲げ、そして旧政権600人を処刑した責任者。神様扱いされる革命家チェ・ゲバラの魅力を解き明かしてくれた(気がしないでもない・・)。
以下、映画とは全然関係ない独り言・・・
確かに彼は格好いい。葉巻をくわえ笑っている姿なんかはそこらのハリウッドスターと見間違えるくらいだ。そして彼が世界史に残した足跡のでかさは半端じゃぁない。彼の顔写真がプリントされたTシャツを着てみたくなったりもする。
参考:ボブ・マーレイ、毛沢東、M・モンロー、アインシュタイン、そしてこのチェ・ゲバラの5人の肖像は「意味」なんか関係なく、既に20世紀の「デザイン」として認知されちゃってんでしょうね。
革命を職業とした彼の人生は現在(現在だからこそか?)でも賛否両論。私的には来日し原爆ドームを訪れた際の発言「こんな目にあわされてもなお君達はアメリカの言いなりになろうとするのか?」これが私のゲバラ評の根幹です。
そう、あんな目にあわされても日本人はアメリカが好きだし、好きにならないと生き残っていけないんです。そうじゃないと彼がつくり上げたキューバのような目にあっちゃうんです。キューバは今どこに行こうとしてるんだか・・日本の戦後の歴史はある意味正しかったんでしょうね。
っで、本作。なかなか良かったです。青春映画としては。音楽がこれまた良い雰囲気を醸し出していて邪魔にならず嵌まりました。ロードムービーの典型的なつくりも妙な説教臭さはなく好感度大でした。そして随所に挟まれる素人さんと思われる「民衆」たちの素朴な目線がモノクロで挿入されたりするところなんざ本作の肝ですね。
素人さん(民衆)の目線の数だけ、主人公が成長していくんだなって思わせる演出も巧いです。ちょっとやり過ぎの感は否めませんでしたが。
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