[コメント] 宇宙戦争(2005/米)
リメイクですから今更作品内容について云々言っても始まらないのですが、一市民を主役にした視線は良かったですね。私らが散々見させられてきたSFは、科学者やら軍人やらが直接的に敵と相対するようなストーリーばかりであった。
そう、いつも一市民である私は、誰に感情移入出来るでもなく置いてけぼりだった。
どうせ私らは逃げ惑うだけ。だから私が好きなシーンはゴジラを振り返りながら逃げ惑うエキストラシーンだったりする訳だ。
************************
この作品の原題は「世界戦争」。日本にも1961年に東宝の『世界大戦争』という私的にはSFの最高峰と呼びたい作品がある。それも主演のフランキー堺の一市民の視線で描いていた。
自分ではどうする事も出来ない状況。ただただ逃げ・怯え・殺されていくだけの状況。 これが私にとって、SFの中でのリアリズム。
本作はそんな「私的なリアル」を存分に見せてくれた。前半のCGを多用しないアナログだが金の掛かった特撮も満喫した。いつかどこぞのテーマパークであの街角のアトラクションが再現されるようなら私は3時間程度なら並んでも構わないと思わされた。
************************
そしてやっぱり気に掛かるのは大阪での日本人の活躍だろう。いったいどんな方法で?誰が?・・・作品ではそれ以上触れられなかったが、きっと真田広之やら佐藤浩市といったナイスガイが決死のサバイバルを演じていたんじゃないだろうか?
・・なんてことが鑑賞中に頭から離れなくなっちまった。否、もしかすると護国聖獣みたいなものまで出現したのかもしれない。嗚呼!想いは拡がる。日本の中でも特異なラテン系気質を備えた大阪人魂がどんなドラマを繰り広げたのか!
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (30 人) | [*] [*] [*] [*] [*] [*] [*] [*] [*] [*] [*] [*] [*] [*] [*] [*] [*] [*] [*] [*] [*] [*] [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。