[コメント] キャッチ ア ウェーブ(2006/日)
観ているこっちが恥ずかしくなるようなベタベタな設定と、ここまで下手か?っていう芝居と演出にあきれる・・・・はずなんだけど、つい熱くなって観入ってしまうのは何故なんだ?!
少年から大人に変わる瞬間が誰しもあったはずだ。だけどソノ瞬間がいつだったのかなんてソノ時は誰も気が付かない。思い返して、アノ頃、アノ夏がそうだったのかも・・なんて感じるのだろう。この映画はまさしくソノ瞬間を描いていた。
冒頭の江ノ電に乗ってはしゃぐ3人組と、中盤サーフィンの楽しさを知り始めた3人組、そしてラスト近くでのひとまわり腕の筋肉が太くなり青年の面影すら漂わせる3人組。同じ役者が演じているはずなのに、まったく違った役者のように見える3人組。
作品としては上述のような惨憺たる出来の作品である。脚本も演出も若手俳優の演技も、何一つ合格点に達しない出来であった。だがそれでも、この作品に描かれていた「夏」「友達」「恋心」「ケンカ」こういった個人的に経験済みのトラウマが私の映画魂を刺激して止まなかったのです。
ちっとも映画の批評にゃなっていないけど、こんな青春の「やり直し」をしたいなぁなんて思いが駆け巡りながらの鑑賞で、作品のヘタレ度なんて忘れて観入ってしまったのです。
私の青春に加藤ローサはいなかった。あんなキスは夢だったんだよなぁ・・・
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