[コメント] バルトの楽園〈がくえん〉(2006/日)
「癒し」を求めながらも自虐史観に染まった私にはまるでSF映画を鑑賞した如きの感想しかなかった。
コレが真実のエピソードなのか単なるフィクションに過ぎないのかは、この際あまり関係がない。(大胆ですが)
大事なのは、こんな立派な帝國軍人やあんな立派な帝國軍人や・・・嘘っぽいな・・そう、今では「とても信じられない」と思ってしまう私があることだ。そんな教育や映画を見てきた私にとって、あまりにもこれまでの知識を超越したエピソードの数々。
まるで聖人君子かサンタクロースの化身のような収容所所長は俗世の軍人とは思えず、帝國陸軍に自虐的な知識しか持たない現代の我々にとって、秘史という名の「癒し」が頬を優しく撫でてくれる。
ただ、優しさだらけの脚本は「癒し」以外には何も残せなかった。本作を観て日本人として溜飲を下げるだけの作品になってやしないだろうか。
何の毒もましてや何の起伏もないエピソードの羅列は映画作品としてどうなのだろう。デパートの「ドイツ物産展」の会場の隅っこで流される程度のビデオ作品で良かったじゃないだろうか?
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。