[コメント] となり町戦争(2006/日)
テーマはすべて台詞の中にある。それも細切れのように散逸して・・。だから映像がつまらない。ラジオドラマでも通用してしまう作品だ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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それでも、はっとするテーマは秀逸なものがある。
1.そうだった、今、日本はアフガニスタンで「海軍」が「参戦」していたんだっけ・・イラクでも確か「空軍」が残っているんだっけ・・・
今、日本が戦時中だなんて考えている人は皆無だ。悪い冗談にしか聞こえない。
2.主人公を殺そうとしていた上司が終戦後に言う。「仲良くしようよー」そうだった、日本とアメリカは仲良しだし、アメリカはベトナムとも仲直りしたし、中国とも仲良しの振りをしている。
隣の国々の方は戦争が終わって何年も経つのにいつまでも日本を恨んで憎むなんて・・ この主人公も辞表を叩きつけたりなんかして・・・
あれっ?そうだよなぁ、昨日自分を殺そうとした奴と仲良く机を並べるなんて出来ないよなぁ。
国際政治だとかのレベルで考えると「あたりまえ」の常識が、町という身近なレベルに置き換えると「あたりまえ」が違和感の塊になる。
小難しい二次方程式の「x」とか「y」に身近な「1」とか「2」を代入してみると、何のことはない小学生の算数に早変わりする。この作品はそれを教えてくれた。
但し、それは秀逸な原作または台詞での話し。それをもっともっと映像で面白く魅せてくれたなら良かったのに。これではラジオドラマでも通用してしまう作品ではないでしょうか?
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