[コメント] 続・与太郎戦記(1969/日)
55〜56年の伴淳主演『二等兵物語』の焼き直しでないかと思われる。脚本も同じ舟橋和郎だし・・・コメディ色を抑えたフランキー堺は魅せる。そしてやはりラストの表情はフランキー堺でしか出せない哀しい「味」である。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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行く先も知らされずに乗せられた輸送船団。南へ向かっているらしいという情報。
そこへ流れる昭和16年12月8日の米英との開戦を伝えるラジオ放送の声。
彼等は戦場へ、底なしの地獄となる戦場へ向かっている事実を知る。
大袈裟なリアクションをさせず、じっと無表情で、そしてやや哀しく困ったような表情を撮るカメラがフランキー堺の顔を捉える。
我々日本人は彼等の運命を知っているから、辛い。そしてコメディ調だった作品がこのラスト数秒でがらっと大きく変調する。
幾千もの戦争映画の教訓・悲惨さをも越えられるワンカットとも言える。
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