[コメント] 日本女侠伝 鉄火芸者(1970/日)
誰もが相手を慮って本心を隠し自らを盾とする。観客はそれを知っているから些細なシーンが厚みを持ってくる。たった100分で展開される濃密なドラマは脚本の笠原和夫の仕事。芸者という純子のはまり役をこれでもかと撮ったのは山下耕作の仕事。
オーラを適度にしか発揮しない菅原文太は、この藤純子の為だけにある映画にとって純子の引き立て役としては最善の選択だろう。これが高倉や鶴田なら一瞬で純子を喰い、映画そのものを自分の映画にしちまうに決まってる。
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