[コメント] 丹下左膳餘話 百萬両の壷(1935/日)
著名な評論家や、シネスケの錚々たるコメンテーター達が絶賛して止まない作品。って言うと、何か難しそう・・・な雰囲気が・・・だけどね、にわかには信じられないかも知れないが、チャンスがあればどんな事をしても見ておくべきです。
まさかね、70年も前の白黒映画でしかも時代劇だよ。
まさかね、そんな映画がここまで面白いとはね。
「古き良き名作」と呼ばれる作品は数多くある。しかし、そんな作品たちも時代が経過すれば、その古臭さはどうしたって免れない。どんなに秀逸なドラマであろうと、色や音の状況は現代の技術には敵いっこないのは明白だ。
だけども、この作品はどうだろう?
様々な技術がてんこ盛りで、そういった色褪せを感じさせないんだなコレが。そのうえ、面白いんだ。
70年後の現代に生きる我々が「不覚」にもストーリーに引きずり込まれてしまう面白さ。これは並大抵のことじゃぁない。
どうしても「名作」と称される作品を鑑賞するにあたっては「壁」がある。肩肘張って鑑賞して、こ難しい論評しなくちゃいけない雰囲気もあるだろう。そしてその結末は決まって「過大な評価」をしなくちゃなんねぇ・・・なんて。
だけど、この作品は手放しで面白い。評論云々じゃなく面白い。しかも今どきのデートに利用したって違和感がない程に洗練されている。
技術力が70年を飛び越えて、現代でも充分通ずるパワーを発揮し続けている。
最後にもう一度。
どんな事をしても一度は鑑賞しておくべき作品だと思います。って断言してみる・・
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