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[コメント] ユリョン(1999/韓国)

”恨み”を精神的支柱にしてきた国家ならばの作品。たかがサッカーだが、これで彼らの☆☆感は少しは癒されたはずだ。本日W杯、無事終了。Reviewは非難覚悟。
sawa:38

初めに告白するが、私は無類の韓国映画のファンである。そして友人もいるこの国が好きだ。 が、・・・

ぶっちゃけて書こう。日本人は西洋系の白人に劣等感を持ってきた。これは誰も否定は出来ないはずだ。だから日露戦争や真珠湾の戦果に狂喜し、英国人指揮官が山下将軍に頭を下げる姿に自尊心をくすぐられる。果ては力道山・東洋の魔女・新幹線・SONY・イチローに一喜一憂する。

そんな日本人が唯一、優越感を保ち続けられるのが韓国だ。(かなりの問題発言だと自覚するが、あえて書かせてもらいます。)この感覚も日韓双方が否定出来ない事実ではなかろうか?

今回のW杯で海外のメディアは、沖縄やヒロシマの若者がアメリカ文化を嬉々として追いかける姿が理解出来ないと報じた。そう、日本は「許す・忘れる」という事でここまで復興してきた特異な民族なのだ。我々は世界の中では例外なのかもしれない。

韓国では当然のように日本を「恨む」教育がなされ、いつか日本を見下す事を夢みてがんばってきた。精神的支柱であり、これが復興・躍進の原動力の大きな一因だった事も確かだ。さらに日本人がアメリカに抱く「歪んだ憧れ」と同じような感覚も同時に芽生えた為、韓国人は日本に対し「いびつな劣等感」を持った。

ホタル』では恐る恐る紹介した韓国人の「恨み」を『ユリョン』では韓国人自身の手でストレートに爆発させた。この点を大いに評価する必要がある。

もう、互いの本音を偽って偽善的な友好を装うのは止めにすべきだ。そう、日本人の大半は韓国が嫌いだし、韓国人のほぼ全員が日本と日本人を恨んでいるんだ。

悲しいけどこれを事実として受け止めない限り、真の友人にはなれないんだ。今回のW杯で赤いTシャツを着た日本人が多数現れた。TV局は韓国戦の視聴率に驚き、赤いTシャツの日本人も韓国を応援している自分自身に驚いた。ヤラセやどこかからの指示でなく「自然」にそうなった事が凄い事なんだ。

前回のW杯予選で韓国サポーターが「一緒にフランスへ行こう!」という横断幕を掲げてくれた時、両国の歴史は変わり始め、そして今回日本人サポーターが赤いTシャツを着て声援を送った事で歴史ははっきりと変わったのだ。

もう、偽善は止めてもいいのかもしれない。そう、きっともう大丈夫さ。 『ユリョン』で敵国日本人の悲鳴や断末魔の声が背筋を寒くさせるが、もうそんな事ぐらい大丈夫さ。きっと乗り越えられる。我々は彼らに憎まれている。それを良く知る為にもこの作品、必見である。覚悟して見るべし。

(評価:★5)

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