[コメント] 修羅雪姫 怨み恋歌(1974/日)
石段をゆっくりと降りてくる修羅の雪、表情は無い。煩いハエを追い払うかのようなその手には光るドス。そのドスに魅入られたかのように男達が切り刻まれていく。鮮血に染まる殺人マシーンの登場。
前作では「恨み」という逃れることの出来ぬ宿命を背負った女だった。
雪の「恨み」の念があまりにも強烈だったために今作の「正義感」という動機のなんと薄っぺらいことよ。
だが、白い着物が鮮血に染まるその姿の美しいコントラストは健在だった。藤田監督はカラー撮影をとことん楽しんでいるかのようです。
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