[コメント] イルマーレ(2000/韓国)
何もかもが美しい。が、韓国映画にありがちな映像美にだけ偏った作品でもない。君も酔え、この美しさに。設定をとやかく言うのは私が許さん?
遠距離恋愛を経験した者ならば、あの切なさ・孤独感、そして一通の便りを開封した時の幸福感を忘れないだろう。
離れてはいるが、きっとどこかで繋がっているであろうという確認をした。
それは一本のレールかもしれないし、道路かもしれない。一緒に見上げているであろう月かもしれない。
私たちは会うために最大限の努力をした。仕事のスケジュールを調整し、旅費の工面をした。
この作品の二人は唯一ポストに切ない願いを望みを架けた。しかし、けっして会う事の出来ぬ二人。哀し過ぎる設定が当時の「純」だった自分の気持ちを思い起こさせた。
遠距離恋愛の末、彼女は今、一緒の家に妻として暮らしている。あの頃の女性とはまるで別人のようになってしまった彼女だが、もう一度あの頃を思い返して「がんばろう」と思う。(何をがんばるんだか・・・)
PS,時間というテーマを扱えば必ずタイムパラドックスに陥るのは明白だ。これは必然である。
しかも、これは単なる映画であり、しかも主題は「愛」であってSF的な面白さを描いた作品ではないのだから、設定の矛盾点にとやかくツッコミを入れるのは如何なものでしょうか?
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