[コメント] しとやかな獣(1962/日)
不快指数100な人々が繰り広げるひと夏の狂騒劇
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
残暑で登場人物みんな汗をかいている中、見事に勝ち逃げする(であろう)若尾文子だけテカっておらずクールなんだよね。これぞ演出の妙か。
そういや『張込み』でも刑事たちが汗をかきまくっている中、高峰秀子だけが涼しい顔していたっけ。
ようやく夏の終わりを告げるように降る雨に自分は、『タクシードライバー』の 「夜の街はごみだらけ。売春婦、ホモ、ヤクの売人。いつか本当の雨が彼らを洗い流してくれるだろう」というナレーションを思い出した。
あと、上空を飛ぶ飛行機が不安を煽る演出は『家族ゲーム』の元ネタかな。「家族ゲーム」の松田優作のように、この悪どい家族に風穴を開ける存在が若尾文子という見方もできるかもしれない。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (6 人) | [*] [*] [*] [*] [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。