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[コメント] 男と女(1966/仏)

とにかく音楽と映像に酔いしれたい。
TOMIMORI

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







フランシス・レイの有名な「ダバダバダ(としておく)」を聞くと映画音楽とはこのように使うのだなあと感心させられる。ざっと見返して合計5回(もっとあるかも)も使われるのだが全然飽きない。

オープニングはスローテンポのインストロメンタル「ダバダバダ」でこの映画の甘いイメージを観客に植えつけ、

初めて車中で二人が話すシーンはイントロだけのもどかしい「ダバダバダ(声なし)」で生まれたばかりの恋を演出。

男がレース終了後、女に会いに行くシーンでようやく有名な声有り「ダバダバダ」が流れるのだが、早く女に会いたくてたまらない男の胸の高まりを演出。

浜辺でようやく女を見つけた時は「ダバダバダ」の歌唱テンポをやや速くして見ている観客の気分まで高揚させる。(この後、ホテルへ)

そしてひと悶着あって二人が別れてしまうのだが、思い直した男は車で女の乗った列車を先回りする。

再び「ダバダバダ(声有り)」が流れるのだが、(音声レベルも前より高くなっている気がする。) ここのタイミングが絶妙。一度はダメなのかな?と思っていた我々に再びこの「ダバダバダ」を聞かせることで二人の明るい未来を確信させるのだ。

何度も「ダバダバダ」をあらかじめ聞かせてこの曲を「二人を結びつける時に流れる曲なんだな。」と観客に認識させることで、フィルムよりも先にストーリー展開を予感させる。 なんて素敵な音楽の使い方であろうか。

カラーとモノクロフィルムの使い分けは、なんらかの意図(男女の濃密なシーンはモノクロで回想や仕事風景はカラー。夜はモノクロ、明け方や昼間はカラー) も感じられるが厳密に調べると逆だったりして結構あいまいだった。その時の気分で使い分けているのかもしれない。

あと、オープニングでお母さんが「どんなお話が好き?」と聞いて娘が「青ひげ」と答えるのだが、 「青ひげ」は『CURE』で精神治療の場面で引用されてたな。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)煽尼采[*] けにろん[*]

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