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ことはさんのコメント: 点数順

★5天空の城ラピュタ(1986/日)アニメの中では個人的永遠ベスト作品。何もコメントすることはない。言葉でいくら取り繕ったってこのよさを説明することはできない。とにかくいいものはいいということだ。[投票(26)]
★5Love Letter(1995/日)現在と過去をうまく織り込んで、恋に対して臆病になったり、素直になれなかったりといった、青春特有の悩みを繊細な感性で描いた手腕はすばらしい。甘酸っぱい香りが映像から滲み出てくるようなピュアな映画だ。[投票(15)]
★5山の郵便配達(1999/中国)あんなに鮮やかで美しく奥深い自然の風景が映し出されているのに、水墨画のように淡々とした筆致でさらりと全体が描かれる印象。父と子の触れ合い、夫と妻の確かな絆、すべてが一筆書きのように表面的に描かれるのに、感じるものは驚くほど濃密な情感。ただ、ただこの風景が、このあたたかい触れ合いが、壊れずに受け継がれていくことを願う。[投票(14)]
★5小さな恋のメロディ(1971/英)トレイシー・ハイドのかわいらしさに尽きるのではないか。そして生真面目な少年のひたむきで純真な心に、そんなやついるのか?と思いつつも、感動。思春期に誰もが抱く、異性への甘酸っぱい気持ちをストレートに描き出した。ビージーズの音楽で、さらに不滅の青春映画に昇華した感がある。映画の評価云々はもはや関係なく、自分にとって、5点は絶対に譲れぬ作品になった。[投票(14)]
★5レオン(1994/仏=米)冒頭の殺戮場面で見るのをやめようと思ったが、やめないでよかった。ナタリー・ポートマンの魅力が最大限発揮されているのは、この映画しかないと思う。ジャン・レノの静から動へと移り変わるダイナミックな演技も抜群。とにかくかっこいい映画だ。[投票(14)]
★5髪結いの亭主(1990/仏)あまりにも有名すぎる作品なので、何となく見るのを敬遠していた作品。男の妄想をそのまま映画にした、まるでおとぎ話のような出来すぎた世界が描かれる。少年の妄想が描かれる『マレーナ』を思い浮かべた。映像もくっきりと際立ち美しい。あの結末にはびっくりしたが、作品全体のあたたかい映像がいつまでも胸に残る。この映画で癒されると感じるのは、恥ずかしい気もするが、そうだからしょうがない。 [投票(12)]
★5花とアリス(2004/日)何と言われようが、かまわない。岩井俊二の本領発揮の作品だ。『四月物語』や『Love Letter』の延長上に位置する作品世界が、たまらなくいい。こういう、ほんわかとした、あたたかみのある映画をこれからも撮ってほしい。日常の何気ない生活の一部を、実にうまく切り取って表現している。主演二人の女優の魅力を如何なく惹きだして、脚本も実に緻密。だから長時間まったく飽きさせない。すばらしい。[投票(10)]
★5バッファロー’66(1998/米)ビンセント・ギャロ演じるビリーのキャラクターがこの映画の核。強がっているけれども、壊れやすくて傷つきやすい内面。真剣になればなるほど、滲み出てくる滑稽さと限りない哀愁。全面的に感情移入してしまったので、5点しかないでしょう。クリスティーナ・リッチの抜けるような白い顔は、体とのアンバランスに目をつぶれば、信じられないほどの美しさだ。[投票(10)]
★5イルマーレ(2000/韓国)予告編からかなり期待していた映画。冒頭のメインテーマが流れ、幻想的で美しい海辺の家が映し出された時から、好きな映画になると感じた。時空を越えて交わされる手紙が、ふたりを繋ぐ唯一の手段。手紙に託したふたりの想いは、だんだん近づいていく。言葉を直接交わせない分、せつなさは増して、想いは募る。神秘的で美しい作品。 [投票(10)]
★5リバー・ランズ・スルー・イット(1992/米)フィッシングの場面が芸術的だ。ため息が出るほどの瑞々しい映像と、ちょっとでも動くと壊れてしまいそうな緊張感がたまらない。アクションとは無縁のアメリカ映画のなかでも最高峰のものと感じた。[投票(10)]
★5マイライフ・アズ・ア・ドッグ(1985/スウェーデン)冒頭のモノローグは面食らったが、少年にして悟りきったような心境がおもしろい。思春期の多感な少年少女の心情を淡々と優しく描いた良質の作品。少年イングマルのシニカルな笑いが最高にいい![投票(10)]
★5この森で、天使はバスを降りた(1996/米)雄大な自然の風景がすばらしく、アリソン・エリオットの何かを秘めた表情から目が離せなかった。彼女の静かな微笑みに心を洗われるような気がした。原題と全く違う美しい邦題に拍手。[投票(10)]
★5ポンヌフの恋人(1991/仏)7,8年前に見せられた時は、訳が分からず、蜃気楼のように何も残らず、何も感じるものがなかったが、今回は映像の力、登場人物の存在感、作品全体を包む圧倒的な迫力を身に染みて感じた。楽しいとか、感動するとか、心暖まるとかいうのとは、また違った、異質の情熱がそこにはあると思った。[投票(9)]
★5仕立て屋の恋(1989/仏)主人公の一途な恋が淡々と描かれるだけに、せつなさが胸にずしりと響いてくる。『髪結いの亭主』といい、パトリス・ルコントは狂気と正常が紙一重の男を描かせると右に出るものはいないのではないか。[投票(9)]
★5シャンドライの恋(1998/伊)よけいな描写やセリフを一切省いて映像のセンスで見せる作品。静かだけれども、湧きあがる情熱が画像を通じて胸に迫ってくる。 [投票(9)]
★5タイタニック(1997/米)周囲から散々いいと耳にタコが出来るほど聞いており、そこまで言われたら見に行くしかないと劇場に見に行ったが、やはり言われるだけのものはあった。極上のエンタテイメントとして素直に楽しめた。[投票(9)]
★5フォロウィング(1998/英)いやー、参った。としか、第一声は言えない。ミステリ好きにはたまらない展開であり、ここまで捻られたら敗北感はなく、爽快感だけが残る。結末までまったく無駄がなく、最後の一字一句まで、間違いなく書き終えた感じ。時間軸の配置は絶妙であり、えっ?えっ?と何度も、戸惑い、驚き、最後までもっていかれた。これがデビュー作とは信じられないくらい、高密度の作品。[投票(8)]
★5鉄道員〈ぽっぽや〉(1999/日)人間の哀歓がしみじみと描かれており、随所にいいエピソードが盛り込まれている。広末涼子が出てきてからの最後の15分くらいは涙腺が緩むこと請け合い。彼女はただのちゃらちゃらしたアイドルだという偏見を一気になくしてくれた作品。また、鉄道員としての業務を愚直なまでに全うしようとする主人公には、高倉健しかいないと思うし、彼のための映画だとしても、彼しかできないのだから許せてしまう。 [投票(8)]
★5ターン(2001/日)静謐な感触。泣きたいくらいの喪失感。せつなき願い。間違いなく個人的には『秘密』に匹敵するほどの傑作。透明感に満ちた牧瀬里穂の演技は、はまり役。すばらしい。たとえ単調な日々でも、どんな現実が降りかかろうとも、運命を受け入れて、前向きにひたむきに生きていこうとする主人公の生き方には、大いに感銘を受けた。[投票(8)]
★5赤毛のアン(1986/カナダ=独=米)まさしくこれほど完璧な映画というのも生涯そう出会えるものではないだろう。心の隅で大切に暖めて、ふとした時に取り出して、そのぬくもりを何度でも感じたい、そんな映画だ。[投票(8)]