大統領シークレットサービスは、コンマ１秒の躊躇いもなく大統領を守るという。しかし影武者のデーブが彼に「命を投げ出して私を守ってくれるかね？」と尋ねた時は、目だけで困惑の表情を見せた。いい演技だ。そしてラスト近くのデーブとの会話には、この物語の全てを集約した返事を聞くことが出来る。

とは言え、州議に立候補したデーブのシークレットサービスになったのは、コメディじゃなかったらいらないオチと言える。

ホワイトハウス内での大統領の生活が疑似でも覗けたことが嬉しい。話によると、大統領がトイレに入っても警備の目が光っているそうだ。大統領夫妻の寝室で夫人が大統領の首を絞めたとしたら、果たして警備の者が即飛び込むのかどうか興味深い。